鉢雷

ずるいなぁ、と切り結んだ唇をふにゃりと雷蔵は緩めた。さっきまで張り詰めた血管が顔に浮かび上がっていたはずなのに、瞑った目をこっそり開けば、いつの間にか元通り。おまけに「三郎には敵わないなぁ」って笑われた日には、心が打ち上げられる。(敵わないのは私の法だ/鉢雷・怒り)




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