竹久々

愛し子を手に掛けるのはどんな気持ちだろう、と直立不動の背中を見る。 声を掛けようとして、結局止め、お湯を貰ってきてやろうと踵を返す。(熱い手拭いを用意しておいてやろう、瞼が腫れたままでは後輩の前に立てないだろうから/竹←久々・ペット)

とっくの昔に声を殺すこと覚えたというのに、それでも漏れる嗚咽。俺の背後で固まっていた空気が崩れた。ざっ、ざっ、と土を蹴る音が遠ざかっていく。もう涸れたと思っていた涙がまた溢れた(兵助はどうしてこうも優しいのか/竹→久々・ペット)




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テーマ「推しとの恋」
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