夢小説置き場 | ナノ

あまいものがすき

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昼休み。勘ちゃんがチョコや飴やクッキーを机に並べて何かしている。
学校にそんなにお菓子持ってきていいんだろうか。
何してるんだろうなー、と思ってみてるのもつまらないので、いたずらでもすることにしよう。
こっそり後ろにまわってー、えい!

「うあっ」

気を抜いてるときに後ろから、首の横にずずっと腕を出してみると、大体皆びっくりするんだよね。
くすくす、と笑いながら勘ちゃんの前にまわる。

「びっくりした?」
「したした!」

こくこくと頷いてから、笑顔。
怒らずすぐ許してくれるのが勘ちゃんのいいところだ。

「ってあー!どこまで数えたか分からなくなった!」
「残りいくつあるか数えてたの?」
「うん・・・いくつまで数えたっけなぁ・・・」

お菓子はいっぱい並んでいるし、確かに数えるのはめんどくさそうだ。
左のほうにはお菓子が山みたいになってるし、どれだけ持ってきてるんだろう。

「・・・いつも思うけどもってきすぎ」
「勉強するのには糖分がいるじゃん」
「・・・」

一個ひょいっととって、包みをむいて、飴をぱくり。
包みは近くのゴミ箱へぽい。
あ、これ苺味なんだ。おいしい。

「あ!!」
「へへー」

勘ちゃんがちょっと悔しそうな顔をしている。

「いいけどさー・・・何か言ってよ」
「あはは、ごめんごめん、ありがとね」

もう一回数えるのかなー、と見ていると勘ちゃんはお菓子を全部鞄にどさーっと入れた。
あれ?数えるんじゃないの?とちょっとぽかんとしてしまった。

「・・・もういいや!お菓子買いに行こ!」
「え?まだ買うの?」
「良く考えたらもっといっぱいあれば数に悩む事ないと思うんだよね」
「・・・まぁそうだけど」

あれだけじゃ足りないのか!というつっこみは言わないでおこう。

「何やってんの!」
「あーはいはい、私も行くのね」
「当たり前だろ!」

勘ちゃんの後ろをゆっくりと歩く。
私もついでに何かお菓子買って食べようかな。
少しわけっこして、一緒に食べるんだ。

「何買うー?」
「新作出てたでしょ、マシュマロ」
「いいねー」

太る、とかそういう言葉は忘れた事にしよ!
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