アイス




「あ!やっぱりそっちがいい!」

そう言って俺の手から食べかけのアイスを取ろうとする。
毎回、毎回、良く考えてから頼めば良いのに…

「じゃあ、交換…」

そう言って、俺も毎回毎回替えてしまう…

交換したアイスを一口舐めたところで、

「あ!待って、最後に一口ちょうだい!」

俺の舐めたところを気にもせずに、クリームを舐め取る。

ちょっと、エロイかも…



「あ!やっぱりそっちが良い!」

またか…

「なぁ、何で毎回良く考えないで、頼むんだよ!」

「だって……」

小さな声でそう言って、耳まで真っ赤にして俯いた。
何かまずかったか?
腰を折り曲げ、斜め下から顔を覗こうとしたら、思いっきり掌で顔を押された…

「いってぇ!!!」

「だって!おいしそうに見えるんだもん!」

そう言って、無理矢理俺のアイスと交換し、

「べ〜え!」

とあっかんべぇをしたそいつは、かけて行った…。

なんなんだよ、もう…







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