どうやら達したようで、ぐ、と思い切りのけ反る尹月の白い腹を撫でた。

「し、しんどい…」

「お疲れさん」

そう言いながら俺が尹月の中から出ていくと彼女は「あ」と短く啼いてから完全に身体を弛緩させ、ベッドに沈んだ。
尹月には俺じゃない旦那が居る。俺はつまり間男ってやつなんやけど、たぶらかしたたぶらかされたっていうより協力っていうんが一番近い。
尹月の旦那は子供が出来ん身体や。セックスは出来ても子作りは出来ん。本人より先にそれに気付いた尹月は、旦那にばれんよう他の男と子供作ってまえ、っちゅう事を考えていた。尹月の旦那はたいそう尹月を大切にしていて、特に子供を強く欲しがっとったからや。ここで俺の出番。尹月の旦那と血液型も一緒で、背格好もよう似た俺が種役に選ばれた。旦那の事を愛しとる尹月は何度も罪悪感に悩まされとったけど、旦那を失望させたくない気持ちが勝った尹月を俺は迎えた。尹月の事は前から好きやった。そんな俺に願ってもないラッキー、しかも子作りOKなんか前代未聞や。

「今日が一番出来易い日だったと思うの」

自分の生理の記録やらを記した手帳をめくり、尹月は嬉しそうに自分の腹を撫でていた。太股にこぼれた俺の精液を愛しげにすくう尹月にリビドーが堪えきれんくなって、俺はもう一度尹月に乗り上げた。

「ほなもっぺんやっとこか?」

「無理、疲れたもの」

「尹月は寝とるだけでええ」

「ええっ」

尹月の足を持ち上げて肩に架け、萎えかけの自身を扱いて勃たせると情事後で解れた尹月の膣に挿入した。

「あ、もっ、むり、っい…」

「旦那のためやろ」

「…っぐ、ん」

訂正。
協力っていうよりは、お互い利用しとるだけかも。


101022

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