教えて








「なぁ財前君」

「何」

「こないだ私の友達と財前君の友達くっついたやんか」

「あー、そやな」

「あの二人前から仲良かったやん?」

「せやな」

「付き合ったら何が出来るようになるん?」



私がそう何気なく尋ねると財前君はバナナオレを口から派手に噴出した。おお、彼の机が大惨事だ。慌てて鞄から今朝駅前で貰ったばかりのポケットティッシュを取り出し、財前君にあげると覚束ない動きでティッシュを束ごと掴んでいた。



「自分何聞いとん」

「いや、やってさ、わざわざ告って付き合うんと友達でおるのってどうちゃうんやろー、て」

「そんなん小学生でも知っとるわ」

「何が出来るん」

「キスしたりペッティングしたりセックスしたり出来るんとちゃうん」

「見事なABCやな」

「そんなもんやろ。まぁあいつらやったら元からカップルみたいなもんやったし今頃Cくらいまですっ飛ばしとんちゃう」

「最近の若者は怖いなぁ」

「オバチャンか」

「告ったらそんな試練が待ち受けとるんやなぁ…」

「試練て、好きな奴と色々したいから告るんやろ」

「したいからかぁ…複雑やわ。財前君もそんな子おるん?」

「そらおるわ」

「え、誰?ドンマイって言ってくる」

「失礼やな」



目の前におるやつやっちゅーねん



100407





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