友達未満 恋人以上
俺とこづえの関係を言葉で表すとしたら、所謂セフレなんやと思う。いや、やっぱそれには語弊があるかもしれん。友達、でも無いんやから。こづえが好きで、好きで好きで好きで好きで、たまらんくて、我慢できんくて、ある日学校のトイレで犯してから、気付けばこうなっとった。
腰を駆使して奥の子宮をガンガン突くと膣が収縮して俺のちんこを搾る。きもちええ、と譫言を繰り返しながら盛る犬みたいに腰を動かし続けた。手を泳がせているうちにたどり着いた胸を揉み解しせば余計に締まって股間にクる。
「あ、あ、あっ」
「…イく…」
何か甘い言葉を交わす訳でもなく、キスして愛情の確認する訳でもなく、ただ快感を求めて身体を重ねる。終始殆ど無言の性交はセックスと言うよりオナニーのような感覚だ。オナニーと違うのは本来妄想の存在のはずのこづえが本当に俺の下で喘いでいること。
その関係が不毛であることも、いけない事であることも分かってはいたが、俺はその関係を絶つ事が出来なかった。
この関係を絶ってしまえば、こづえと俺の間には何も無くなってしまうような気がして、今更好きやとかそういうのは伝えられない気がして、これからどうするかとか考えるのは面倒で、そして今日もセックスして終わる。それにこづえがノってきてくれるのが唯一の救い。
「っはぁ…はぁ…」
「もっかい、やろ」
ベッドの下の引き出しからゴムをもう一つ取り出し、今まで着けていたものをごみ箱へ投げ捨てた。こづえは虚ろな顔のまま微かに頷いた。
今はもう、収まらない性欲を沈めるために彼女を抱いているのではないと自分でも分かっている。分かっている。
離したくない。離したくないから、心がだめなら身体で繋ぐ。
助けて、こづえ。
100529