あなたといる時間は、とても大切で、とても苦しくて、とても。

甘いせつなさと、少しばかりのしあわせを感じながら、この、いくら時が経とうと決してやわらかな膨らみに包まれることのない胸には、抱えきれないほどの、思いが、あなたへの、恋心が。

表情に、出てしまうくらい、口から、こぼれてしまうくらい。

今、どれだけ名前を呼んでも
決してあなたが振り返らないなら、あのとき、たった一度でも、たった、ほんのひとことでも。

あなたの、名前を。





カ ゲ ヤ マ

   レ イ ジ

      サ ン






誰に呼びかけるでもないこの名前は、わずかな息とともに
頼りなく、悲しくも、優しい午後の中へ、何もなかったかのように、さらりと溶けていきました。





わたしの思いも(涙と一緒にとけてしまえば)





消えてしまうような淡い思いなら、最初からあなたを選んだりはしなかったでしょう。




永遠に報われない思いをあなたに





フィ→Kせつないですすきです







×
「#年下攻め」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -