僕が思う白竜の好きなところ。

いつだって自信たっぷりだけど、本当は誰よりも努力家で一生懸命なところ。変なところでくそ真面目で、時々チームメイトにからかわれたり騙されたりしちゃうところ。それで拗ねて俯いてるときの顔。にっこり笑うとちょっとだけ見える八重歯。けっこう幼い寝顔。すぐ赤くなるところ。すごく恥ずかしいと耳や首まで真っ赤にして、少し涙目になって怒っちゃうところ。シャープペンシルを持ったときの細長い指とピンク色の爪。ふわふわしてて柔らかくて、指で梳くときらきらする薄色の髪。後ろから見える白いうなじ。凛とした声。特に僕の名前を呼んでくれるとき。試合の時のまっすぐな立ち姿。前を強く見据える、意志のこもった瞳。柘榴みたいに赤くて、すごく綺麗で大好きだ。あと、思ってたよりもけっこう細い腰。この間ぺたぺた触ったら怒られたけど。

たちまち両手の指じゃ足りなくなって、紙に鉛筆で正の字を書いて続きを数えた。
カイには呆れたような視線を向けられてしまった。立て板に水、もいいところだ、なんて言われる始末。だって仕方ないよ、好きなんだから。そう言えば、それは全部本人に言ってあげなよねと苦笑いを返された。

でもこれを全部白竜に言ったら、また照れて「おまえはストレート過ぎるんだ!」って怒られちゃう。照れる顔も眉が下がってかわいいから好きだけど、あんまり言うとしばらく口をきいてくれなくなるから。
カイは肩をすくめて、だめだこりゃ、のジェスチャーを取った。ひどいなあ、僕はいたって真面目なのに。

書く手を休めてぼんやりと空を見上げる。白竜の目と反対の色ばかりが広がる空は、目がいたくなるくらいに青い。

なんだか急に白竜に会いたくなった。
会って好きなところを伝えよう。怒られてもいい。好きだから、少しでも一緒にいたいんだ。

紙をたたんでポケットに入れてから、僕はアンリミテッドシャイニングが練習してるであろうゴッドエデンのグラウンドへ行くことにした。






全力投球少年(好きの気持ちで無敵にもなれるよ)








×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -