※すごく短い
※ちっちゃいころのはるふう
はるや、はるや。
きみが名前をよぶ声が
鈴のようにころころと
おれの鼓膜をふるわせる。
きみに名前をよばれると
胸のなかでちいさな星が生まれる。
胸のなかで生まれた星は
きらきらと燃えながら
くちから出そうになるくらい
からだ中を駆けめぐる。
そうしたら、ほら。
おれはきみに会いたくて
たまらなくなるんだ。
きみのためならなんだって
出来そうな気がしてくるんだ。
まるでそれはひとつぶの
こんぺいとうのように
わずかであまい、あまい勇気。
おれはきみだけの
たったひとりの
ヒーローになれるんだ。
こんぺいとうの魔法
(きみはもちろん、おれだけのヒロイン)(おれにいつも勇気をくれる、お姫さま!)