※すごく短い
※ちっちゃいころのはるふう








はるや、はるや。


きみが名前をよぶ声が
鈴のようにころころと
おれの鼓膜をふるわせる。

きみに名前をよばれると
胸のなかでちいさな星が生まれる。

胸のなかで生まれた星は
きらきらと燃えながら
くちから出そうになるくらい
からだ中を駆けめぐる。

そうしたら、ほら。

おれはきみに会いたくて
たまらなくなるんだ。

きみのためならなんだって
出来そうな気がしてくるんだ。

まるでそれはひとつぶの
こんぺいとうのように
わずかであまい、あまい勇気。

おれはきみだけの
たったひとりの
ヒーローになれるんだ。








こんぺいとうの魔法







(きみはもちろん、おれだけのヒロイン)(おれにいつも勇気をくれる、お姫さま!)





×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -