※♀天馬ちゃん



「自分で脱いでみせろ」

キャプテンが俺に向けて放った言葉は淡々とした中にも欲がにじみ出ていた。押さえつけている獣の欲望が俺をまっすぐ射抜く。
お腹の奥、腰のなか、人には言えないような場所が、ぞわりと疼く。下半身がじんじんと熱くなってあまい痺れが背を駆け上がる。遅れてやってくる、とろりとした液体が下着を湿らせる感覚にどうしようもなく背徳感と羞恥心を煽られた。
緊張と恥ずかしさに震える手でなんとかホックを外す。チャックを下ろすとスカートはぱさりと音を立てて足元に広がるただの布になった。

「…脱ぎ、ました…」
「シャツと下着もだ」
「え…っ」
「聞こえなかったか…?全部脱ぐんだ」
「っ…」

キャプテンに見られながらこんなことをしなきゃならないのがたまらなく恥ずかしい。
心臓が壊れそうなほど音をたてていて、呼吸がうまくいかない。
シャツのボタンを一つずつ外していく。
俺のなかを全て見透かしているようなキャプテンの視線を受けてまた濡れてしまったのがわかった。
袖から腕を引き抜いて、身体を覆う薄手の布をゆっくりはがした。ゆっくり息を吸って、吐いて、キャミソールに手をかける。目をぎゅっと閉じ意を決してキャミソールを脱いだ。外気と肌が直接触れ合って、室内にもかかわらず少し肌寒かった。靴下とショーツ以外何も身につけていない俺の体を、キャプテンが品定めでもするかのような目つきで上から下まで見る。胸はつい両手で隠したけれど、キャプテンの熱を帯びた視線に顔が熱くなる。

「その下着も…脱がなきゃならないのはわかっているな…?」

なかなかショーツを脱ぐ決心がつかない俺にキャプテンの言葉がのしかかる。キャプテンはすごく意地悪だ。
こくりと唾液を飲み込んで、ショーツをゆっくり下ろしていく。自分で脱ぐという行動がこんなに恥ずかしくて勇気が必要なことだったなんて知らなかった。熱が回って頭がくらくらする。こんなことをさせられて感じてるなんてはしたない。ショーツを脱ぎながらあそこがびしょびしょに濡れていく感覚にまた腰が疼いた。俺は変態なのかもしれない。

ほとんど生まれたままの姿になって、あまりの恥ずかしさに下を向く。キャプテンの顔が見れない。
キャプテンがこく…と唾を飲み込んだ音が聞こえて、さっきよりも心臓がうるさくなった。





束縛リビドー(つかまってしまったのです、彼の瞳に)







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