◎あなたがすき


🌱🏛/にょたゆり/スレンダーイケ美女×合法口リ巨乳/掌編
・モブ女→🏛の片思いがあります。


 困ったな。カーヴェは抱きつきのひっつき虫となったアルハイゼンを撫でながら、苦笑する。
 アルハイゼンとカーヴェが並んで歩いていた時に、カーヴェが声をかけられたのだ。小さくて柔らかそうで、美しい女性だった。カーヴェと同じくらいの目線で、優しい手でカーヴェの手を取ろうとした。その手には手紙があった。
 だから、アルハイゼンはそれを止めたし、手紙を叩き落とした。女性は傷ついた顔をしたが、それよりも視線はカーヴェに向けていて。それがアルハイゼンの逆燐に触れた。そのままでは何が起こるかわからない。カーヴェはアルハイゼンを引っ張って帰宅した。

 それからアルハイゼンはカーヴェを抱きしめたまま動かないし、カーヴェはアルハイゼンの頭を撫でるしかない。背が高いアルハイゼンに抱きしめられると、同じ女性同士なのにすっぽりと包まれて、くすぐったく思う。アルハイゼンはこんなに小さな子供みたいなカーヴェのことをどう思って抱っこしているんだろう。
 カーヴェはたまに思う。やっぱり、アルハイゼンにはふさわしい男性がいるのではないか、と。
「カーヴェ」
「あ、」
 体を持ち上げられて、カーヴェの大きすぎる胸に、アルハイゼンはちうと吸い付く。ぽっと咲いた花びらに、カーヴェは苦笑した。考えていることはバレていたようだ。
「アルハイゼン、今日は美味しいシチューを作ろう。君の理想の形にしてあげる」
「うん。カーヴェはそれでいい」
 それでいいんだよ。アルハイゼンはそう言って、すりすりとカーヴェの胸元に額を擦り付けた。


07/31 14:11
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