◎愛し合う


ヘンルフ♀


 例えば僕らがここで死んじゃったとして。ルフレ、キミは悔いがあるのかな。
「ありますよ」
「それってどんなこと〜?」
「やりきれてないことが沢山ありますから」
 ルフレはそう言うと色んなことを喋り出した。全部大まかに言うと軍のこと。それに少し残念だなあって思うと、ルフレは、でも、と言った。
「一番はヘンリーさんを愛しきてれてないことです」
「へ?」
「もっともっと愛したいんです。足りないんです」
 ルフレはそう言うと恥ずかしそうに僕から視線をずらした。もう、ルフレって。
「可愛い〜」
「ううっヘンリーさんこそ何か無いんですか?」
「僕?僕はね」
 ルフレをいっぱい、いっぱい愛したい。幸せにしてあげたい。そう思うよ。
「ヘンリーさんは恥ずかし気もなくいい切りますね」
「もっちろ〜ん」
 恥ずかしがることないじゃない。僕らの愛は恥ずかしいことじゃないんだから。
「それはそうですけど……まあ、ヘンリーさんらしいですね」
「そう〜?」
「ええ。」
 僕らはそう言い合うと、寄り添いあった。ぬくもりがとても心地よかった。



愛し合う
(もっともっと愛したい)



02/13 04:44
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