◎普遍@堀川+山姥切国広
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ばぶし♀前提堀川+山姥切国広
女士だろうと、変わりはない。山姥切国広にとって、山伏国広は兄弟だった。
「あのさ、兄弟」
「なんだ、兄弟」
堀川国広がもう我慢ならないよと言いつつも、柔らかく問いかける。
「兄弟が、この本丸の山伏国広が女士だってわかってる?」
「ああ」
「じゃあ、もう少し扱いに気をつけてよ」
「変か」
「変じゃなくて。デリカシーだよ、兄弟」
「でりかしー」
「兄弟は、可愛いものが好きだし、山に咲く花を愛でることだってあるみたいなんだよ」
「それがどうした」
「もう! 分かってないんだから」
「そうか」
そうかもしれない。山姥切国広は目を細める。思い出すのは空色の髪に、赤い目の、美しい山伏国広の姿で。やっぱり男だろうと女だろうと、変わりはないと微笑んだ。
12/21 21:09