貴方はこれからここでひとりぼっち。ここは果てしない真白の牢獄。貴方はここでひとりぼっち。
「どうしてそう思うんだ?」
「私は、鉄平が思うほど良い子じゃないんだよ」
私の心に根付く嫉妬。みんなと同じ場所に立てないことが悔しくて。
「一緒に戦っていたじゃないか」
「そんなこと分かってる」
満足している、上辺だけ。心の底の私の中の、認めたくない私の心に染みのように根付いた嫉妬。
(本当はみんなと)
「戦っていたよ」
「分かってる、でも、どうしようもないぐらい、私は」
認めたくない醜い気持ち。それが貴方の前で溢れるのには理由があって。
(貴方の、守りたかった箱庭に、私は居ますか)
私も貴方に大切にされたかった。