「ねー、リコ」
「ん?」
「午後の練習メニューが3倍になってるんだけど」

午後の練習内容の再確認をしていると、朝見たときより内容が増えていることに気がついた

「あー大丈夫大丈夫」
「なにが!?」
「最初のより3倍にしただけだから」
みんな死んじゃう…ッ

「てーか、さゆ」
「うん?」
「あんたが怒らなくてどうすんのよ?」
「え?」
バスタオルを人数分並べながらリコを見上げる

「伊月くんがあの桃井ってコのことやらしい目で見てたのよ!?」
「やらしい目って…」
「やらしい目よ!!」
私以上に燃えているリコを見て苦笑いが零れた

「俊くんも男の子だもん」

『さゆがやきもちなんて珍しいし…
なんか可愛くてさ』

さっき俊くんに言われた言葉を思い出して、ついつい頬が緩んでしまった

「っいたい!!」
いきなりリコに頬を引っ張られた
え、なんで!?

「さゆ、あんたは空いた時間にみんなのデータをまとめておきなさいよ」
「えぇ!?」
空いた時間にデータのまとめ…死んじゃうからッ!!

黒い笑顔を浮かべたままみんなのいるシャワールームに向かったリコの背中を見送ってから小さくため息をついた

あぁ…過労で倒れないか?私…



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -