「まずは誠凛ボールだ!!」
「一本!!大事に!!」
観客に続いて誠凛ベンチからも声が上がる

「じゃない!格上相手にのんびり合わせてたら主導権プレゼントするようなもんよ!
まず第1Q獲る!そのためには…
挨拶がてらに強襲ゴー!!」
リコの言葉に合わせて、俊くんから黒子くんにボールが回り、火神くんがアリウープを決めようと動く

「やった先取点…!!」
「いけぇ!!」
しかし、

「まったく…心外なのだよ。その程度で出し抜いたつもりか?」
あれをブロックしちゃうの!?

唖然と緑間くんを見ていると、高尾くんがドリブルでゴールに近づいていくのが見えた

「あ…ッ」
上手いタイミングでDFに回った俊くんを見るとニッと笑い、木村さんに回った…が、

「外れた!!両チーム譲らねぇ!!」
日向くんがゴール手前でブロックをし、ボールはゴールに弾かれた

残り8:41
の時点で誠凛も秀徳も0点…

均衡状態に入った、そんな空気になったとき、

「速攻!!」
大坪さんがボールを高尾くんに投げ、高尾くんから緑間くんに回る

「この場面で3P!?」
なんの躊躇いもなく打たれた緑間くんの3Pは高く宙に放られ、ゴールに収まった

「うわぁあっきた3P!!」
「なんつーシュートだ!!」
「先制点は…秀徳だ!!」
「……ッ」
「均衡が破れた…ッ」
リコと2人で苦虫を潰したような表情になりながらコートを見つめる

「…え?」
黒子くんが身体を思いっきり捻って投げたボールは元の位置に戻ろうとした緑間くんのすぐ隣を抜けて火神くんの手元に収まった

「ぅ、わ…ッ」
思わず間抜けな声が漏れてしまった



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