<誠凛メンバーチェンジです>

審判の声が会場に響く

祈るように手を握って黒子くんを見る
…頑張って、黒子くん!

ピッ

「わ…っ早速!?」
笛が鳴った途端、俊くんから黒子くんにボールが回り、秀徳戦でも見せた長距離パスが放たれた

でも、

「青峰くんも速い!」
「知ってるよ、追いついてくるんだろ?ムカつくけど…」
火神くんはそう呟くと、日向くんにボールを回した

「どうした火神ー?ずいぶんとナイスパスじゃねーか!」
「決めてくださーいっ主将ー!!」
1年生が声を上げた瞬間、日向くんのシュートが決まった

「決まった!」
「っきったぁー!!」
「後半ついに初・得・点!!」
「つか祈ってんじゃねーぞ1年!
オレが撃つ時は讃える準備だけしとけや…!」
1年生を指さして口を開いた日向くんに苦笑いがこぼれた

クラッチタイム、いつから入ってたんだろ…

「っち…!」
諏佐さんが今吉さんに回そうとしたパスをカットして黒子くんが水戸部くんに回し、得点が入る

桐皇 59
誠凛 43

連続ゴール…やっぱり、黒子くんいると違う

「…あ、」
俊くんから黒子くんにパスが回る

ここで流れをとりたい
…そんな願いも虚しく、黒子くんのパスは青峰くんに止められてしまった

「なっ!?」
「そんな…!!」
火神くんとリコの驚愕の声を聞きながら思わず青峰くんの動きに見入ってしまう

俊くん、日向くん、水戸部くんをドリブルで抜いて一気にゴールに近づく青峰くん

「おし、戻ってる!!」
「止めてくれ、火神・黒子!!」
青峰くんがダンクを打とうと跳び、それに反応して火神くんと黒子くんも跳んだ

でも、

「5人、抜き…?」
「そんな…」
火神くんたちを見下ろしている青峰くんを見て指先が冷たくなる感覚がした

こんな、こんな人に、勝てるの…?



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