大好きだよ。ずっと一緒にいよう
そんなことを言って信じていたのは多分、"彼"との恋愛だけ
「…俊」
小さく呟いた自分の声に反応して目を開けた
「夢かぁ…」
高校3年生のときに付き合っていた彼、伊月俊とは"ずっと"だの、"永遠に"だなんてことを当たり前に信じていて
その割には、別れた理由はよくある、マンネリ
私と俊は倦怠期を乗り越えることもなく終わったわけで
「今さら未練なんてないはずだけどなぁ」
そう言った直後、携帯のアラームが鳴り響いた
「やば、今日1限から講義…ッ」
慌ててベッドから起き上がり、支度を始める
いつもどおりの1日の始まり
それがいきなり変わるだなんて、私は想像もしていなかったんだ