[第2Q終了です
第3Qはインターバル10分後の開始です]

アナウンスが流れると、なんとなく身体の力が抜けたような気がした
…ようやく第2Qが終わった

はぁ、と息を吐いてからみんなに続いて控え室に戻る

控え室に戻ってからもなんか落ち着かなくて、リコの料理で揉めているみんなをボーッと眺めていた

桐皇は間違いなく青峰くんを主体に攻めてくる
それにひきかえ、ウチは黒子くんに一回引っ込んでもらわないといけない…

勝てる可能性が一番高いのは火神くんと青峰くんの一騎討ちだけど、火神くんはすでに青峰くんに抜かれてる。どうしたら…

「いたっ!?」
「難しいカオしてるわよ、さゆ!!」
叩かれた頭をさすりながらリコを見上げる

「リコ…」
「…あんたのことだから、私と同じこと考えてたんだろーけど、普段使わない頭使ったら禿げるわよ」
「え…」
リコはとっさに頭をかかえたのをみて笑うと、

「大丈夫よ。ウチのエースを信じなさいよ!!」
リコは私にデコピンをすると、みんなに向き合った

「黒子くんは一回下げるわ!第4Qに勝負よ!とは言え、取り返しがつかなくなったらイミがない
危なくなったらいつでも出れるように準備しててね、レモンでも食べて」
「え」
…いま、黒子くんが小さい声で拒否したのが聞こえたんですが…

「むこうはインサイドが特に強いわ
第3Qは土田くん入って水戸部くんと二人でゴール下お願い!
日向くんと伊月くんは前半と同じ、キノコとメガネをマーク
一番の問題は青峰くんだけど…対抗できるのはもちろん一人しかいないわ。火神くん!まかせたわよ!」
「うす!」

「いくぞ、誠凛−ファイ!!」
「オオッ!!」
日向くんの声に続いてみんなが声を出し、みんなで控え室を出た

黄瀬くんや緑間くんが進化していたように、青峰くんも例外なく進化しているはず…

不安がないなんて言えない
でも…

「信じてるからね、俊くん。頑張ってね」
隣を歩いている俊くんの手を強く握って呟いた

その日も私たちは今までと同じだった

今までと同じようにミーティングをして
今までと同じように全員が一丸となって後半に臨んだ

しかし…
この試合をきっかけにウチは

今までとは大きく変わることになるー



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