ビーッ

『桐皇学園、メンバーチェンジです』
青峰くんがコートに入った瞬間、スゴい歓声が会場を包んだ

10点差の今、青峰くんが来るなんて…
最悪のタイミングだ…ッ

ピッ

審判の笛が鳴った直後、

「…なんか寄ってる」
火神くんと青峰くんを除いた選手全員がコートの片側に寄った

あー、あー、 あ、アイソレーション!!
火神くんと青峰くんの1on1だっ

「速い…ッ」
青峰くんがボールを持ったまま、火神くんを抜いた

レッグスルーからクロスオーバー…
確かに速いけど、それだけであっさり火神くんを抜くの!?

「ヘルプ!!」
すぐさま日向くんがヘルプに入るが、それさえもあっさりとかわされてしまった

「あ…ッ」
「止めたぁ!!」
「よーしゃ、火神ィ!!」
ダンクをしにいった青峰くんの手から火神くんがボールを弾き、誠凛が速攻で桐皇のゴールに向かう

「んなトロい速攻…おととい来やがれボケ、コラァ!!」
「だめだーっ戻り早いっ
しかも先輩達の動きは読まれてるのに…ッ!!」

若松さんのヘルプに戸惑うことなくボールは黒子くんに回り、イグナイトパスで火神くんに回った

「いけ、火神くん!!」
そう叫んだ直後、青峰くんにブロックされた

「うそ、バランス崩して火神くんより後ろにいたのに…」

ビーッ
『第2Q終了です』

「…う 、お…おぉ…おおおおお!!」

ブザーが鳴ってすぐ、観客が湧いた

「ありゃ?終わり?あー?アップがてらサクっと1本決めるつもりだったのに…
なんだよそれ、ったく…いいじゃねーかオイ!
10点差つけられてどんだけヒドいかと思えば…なかなかマシじゃねーの?」

「…違う」
「え?」
「DVDで観たのより、ずっと遅いの、青峰くん…ッ」



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -