校内ランキング戦
それは毎月2・3年生全員を4ブロックに分けてリーグ戦を行い
各ブロックの上位2名
計8名がレギュラーとして各種大会への切符を手にする戦いである
だが今回はかつてない空気につつまれていた
一人の1年の参戦によって−

「越前くんはDブロックかぁ…」
「さゆが誰か1人を気にするなんて珍しいな」
大石はノートを取りながら笑った

「だってさ、初めての1年生参戦だよ?気になるに決まってるよ」
「彼のブロックには海堂と乾がいるからな
簡単にはいかないだろ」
「粘り強い海堂くんに精密機械みたいな乾かぁ…」
「精密機械なんて言うのはお前くらいだ、さゆ」
「あ、乾」
頬杖をついていた手を机から離して見上げると、[6−0]とランキング表に書いている乾がいた

「乾来たし、お昼行ってきなよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
その場を去っていく大石に手を振って表を見る
「乾と同じブロックだよね、越前くん」
「ああ」
「予想以上にやるよ?まだ1ゲームも落としてないもん」
「−いや、俺より前に…やっかいな相手がいるだろう、2年に」
「ケンカ売ってんスか……先輩」
木の後ろに座っている海堂くんを見て思わず口元が緩んだ

誰がレギュラーになれるんだろ…



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