ほっぺたおちちゃうね
「シズちゃんがエプロンって気持ち悪すぎてなんか笑えるんたけど」
銀のボールに入った卵と砂糖を混ぜようと泡立て器を右手に持ったところで、違う斑の臨也がニヤニヤとした顔で近付いてきた。
「黙れ殺す」
「一方的だなぁ」
「うるせぇ」
言葉だけ交わしつつ(どうせコイツは何言ったって聞きやしないことは分かっているので放っておくことにした)、体温がうつり温くなっているボールをもう一度持ち直して、がしゃがしゃと緩く掻き混ぜる。
「はいバター」
「ん」
「小麦粉?」
「んー」
「おからもだっけ」
「あぁ」
俺をからかうことに厭きたのか、臨也はうちの斑の実習を手伝うことに決めたらしい。
因みに今日は、幼児も食べることができるおからクッキーを作っている(似合わないとか言うな、自分が一番分かっている)。
「ねーシズちゃん」
「あー」
「…なんでそんなに生返事ばっかなの」
「めんどいんだよ」
そう返すと臨也は呆れたような目で俺を見てきた。
何だコイツ、まじでうぜぇな。
「あーあせっかくこの俺が手伝ってあげてるのに」
「頼んでねぇけどな」
「………」
ひくりと臨也の頬がひきつったのが見えた。
ざまあみやがれ。
「…もういいや。俺達の将来の子どものために集中して作ることにしよう」
「あ?」
「だってさぁシズちゃん、考えてもみてよ。俺達ってセックスはもちろん中出しも普通にしちゃってるから絶対子ども出来ちゃうって!」
「いざやあああああああ!!」
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最後の臨也は爽やかすぎる笑顔でいいと思う
臨静がそんなことする関係だっていうことが周りにバレちゃえばいいじゃない。
おからクッキー学校でこの前つくったんで使ってみた
それにしても気持ちわるい2人だ
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