はーと×肥満


 

「あ」


ソファに座りながらスナック菓子をがりがりと食べていたシズちゃんが小さく声をあげる。

面白くもない夕方のローカル番組を黙って見ていた俺は、声にひかれてシズちゃんを見た。


「どうしたの?」
「ほら」


返ってきた声とともに差し出された手のひらをみつめる。
正確には手のひらに乗るスナック菓子を、だが。


「ハート?」
「そうだ」


その菓子が入っていたパッケージを見れば、「ハートが出たら一日がハッピー!」なんて訳のわからない売り言葉が書いてあった。


「一日ハッピーだってさ、よかったね」
「あとは家帰るだけじゃねぇか」
「家帰ってからがハッピーなのかもよ?」
「くだらねー」


そう言うとシズちゃんは丸っきり興味を失ってしまったのか、手のひらの上の菓子を先程まで食べていたその他多数のものと同じようにがりがりと食べてしまった。


ねぇねぇシズちゃん、どうでもいいけど我がもの顔で食べてるそれ、新羅のやつだよね?



***

「いやほんとにどうでもいいけど…ここ僕の家だってこと分かってる?寛ぎすぎじゃないかなぁ………ってやっぱり聞いて無いし…」


人の家でもゴーイングマイウェイな臨也と静雄

新羅はこういう立ち位置が萌えます













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