君に関する私の哲学
(わたしが、わたしを形成するこの感情と哲学に支配されつつあるのは、貴方のその無意識の為だと云うことを知っているのでしょうか。わたしも、若しくは貴方も。)
二の腕にがぶり、と噛み付かれた。
それも脇に近い内側のほうで、容赦ない痛みに思わず声をあげる。
「いっ…てぇだろ馬鹿臨也!」
「だってなんかシズちゃんのココたべれそうだったから。」
「字面だけだと微妙にエロいな…じゃなくて、そんな理由でカニバるな!」
「蟹?俺がいつ蟹になったの?シズちゃん遂に頭までおかしくなっちゃったか…あ、ごめんそれは元からだったね。」
あぁもうほんとこいつ駄目だ。
会話が成立しない。
溜息で臨也を黙らせて、くっきりとついたあかい噛みあとに視線を投げる。
これはほんとに…なんのためらいもなくかみやがって。犬か。
「ねぇシズちゃん」
「んー」
わざと不機嫌な声をだす。
おれは怒ってる、という主張。
ほんとはもう全然怒ってない。
だっておれは臨也が好きだから、臨也から与えられるなら愉悦も痛みも同じもので、嬉しいんだ。
「俺が嗜好するのは君だけだよ。食人嗜好なんて全般的な言葉は使って欲しくないな」
「…は?」
君に関する私の哲学
(べつにたべてくれても構わないけど。臨也のなかで消化されて臨也の一部になれるならそれもいいかと思うし、なぁ)
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甘めの臨静
別人なのはいつものこと
しかし中二っぽい…
相変わらずタイトルと内容が全く一致しない文です
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