籠の鳥はもういない
ハルヒ達が普通の子
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あたしが高校生のときに付き合っていた彼氏は、なんとも普通の男だった。
顔の造作は取り立てていい所は無し、でも悪い訳じゃない(あたしからすればね)。
性格もだらけてはいるが一緒に話していると笑わせてくれるし、ほんとうに楽しい奴だった。
付き合っていた、とはいうが、実際そこに恋愛感情があったのかと問われればそれは否であると答える。
きっとアイツもそう言う。
だってあたし達は恋人っていうより、手も繋がなければキスもしない、心持ちからしても正しく友人だったから。
何故こんな話をしているのかと言うと、立ち寄った駅の人込みに、その男を見つけたからだ。
( 笑ってる )
その姿を見ながらはじめに思うのはそんなこと。
遠目に見たアイツは相変わらずで、でもあたしの横にいたときに見せてはくれなかった笑顔を浮かべていた。
その隣りにいる人を見つけ、あぁ、と納得する。
「―――ですから、僕が行きますよ」
「いいって言ってんだろ？今日は俺が行く。」
楽しげに交わされる会話に滲む甘さに気付いたのはきっとあたしが、
「、……ハルヒ？」
(あたしの恋、今やっと終わったみたい)
ねぇキョン、あたしたち今度は、親友くらいにはなれるかしら。
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ハルヒ→キョン古
大学生にした意味が無い気が……
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