「兄さんおはよう」
「……おはよう」
「あの、きのうよかれと思って、ガトーショコラ作ったんです。 兄さんに……」
「お、おう、ありがとな」
「えへへ……」
「あのさ、実は俺も」
「チョコ!?」
「ではないんだがな」
「あっ……なんだろうなんかデジャブが」
「まあ開けてみろって」
「あっありがとうございます……失礼します……ゆ、ゆびわ?」
「俺とペアのにしたんだ、お前は薬指な」
「あぅぅ、ありがとうございます……うれしいですあっサイズぴったり」
「悪いな、こんなんで」
「そんなこと全く……! 私、兄さんとお揃いの指輪だなんて、うれし……」
「それで折り入って頼みがあっ」
「璃緒ちゃんでしょ!!!!」
「まだ何も言ってねぇ!!」
「いいや私には分かりますね璃緒ちゃんですね去年私が拗ねたから上げてから落とす作戦に出たのでしょうが私は! 私は!」
「なんでだよ俺あいつに顔合わせられねえんだよお前しかいねえんだよ……」
「そんなこと言ったっていやなものはいやです! 私はキューピッドじゃないので!」
「……あーあー、分かったよじゃあVに頼む」
「……!? す、すりー……? あ、あぁ、あの二人が……もしかしてこれがきっかけでお近づきになんてなったりしたら……あ、あぁぁ、ああ……、だ、だめです! 私が渡します! だからVは、だめですー!」
「(案外可愛くねえ嫉妬するなこいつ……)」
 
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