<概略>
同中パロ/先輩×後輩/いじめとか食ザーとか不快表現多々有り/ヤンデレイプ/好意裏切り行為/変態/狂愛か純愛か/
エレンが精神的に追い詰められ可哀相な目に合っています。食べ物を粗末にしてはいけません。






  

 僅かに砂の音がしている。窓を開ければ教室に居ても聞こえてくる、休憩時間を謳歌している中学生らしい笑い声。グラウンドで誰かがサッカーボールを蹴り上げて、ロングパスの砂が舞っていた。風に乗る砂埃は、とても楽しそうだ。

 その両目は今や見る影も無く、最近更に暗くなった。巨人へと過度に反応してはぎらぎらと闘志を蜂蜜色の瞳に灯し、必ず駆逐してやる、と豪語していた、それがエレン・イェーガーであった筈が、その光はすっかり也を潜めている。
 揶揄うような小さな嫌がらせが、エレンへと続いていた。傷というものは1箇所だけ巨大なものがでん、と付くより、小さなものが少しずつ幾つも付いていくほうが、実はダメージは大きなものになると謂う。そのひとつひとつはほんとうに些細なもので、初めは、虐めと呼ぶにも届かない、小学生の悪戯のようなものだった。しかしそれらは徐々にエスカレートし、どんどん悪質になってきていた。
 エレンは巨人中学校に通う人間の生徒だ。好物のチーズハンバーグが入っていた弁当を、過去、目の前で巨人に奪われてしまってからと云うもの、巨人に対し親の仇のように敵いもしない闘いを挑んでは吹っ飛ばされ、踏まれ、実際に周囲がひく程巨人を忌み嫌い突っ走る傾向が有るため、1年生にして既に誰もがエレンを知っている程度には目立つが、そういうキャラクター的なところを除けばごく普通の新入生であり、特に素行が悪いわけでも無く成績や何やらが突出していたわけでも無かった。寧ろ、羨望の的でも無ければ恨まれることも無い、けれども仲間想いで無邪気な、そんなふうに、屈託の無いタイプで有るので、クラスで浮いても倦厭はされない、どちらかと云えば好かれる側の人間である。巨人絡みのこと以外では別に問題のある何かを起こしたりもしないし、何でもかんでも考えなしに首を突っ込みたがるわけでも無い、けれども、例えば誰かが助けてくれと手を伸ばせば迷わずその手を握り返してやる──そんな少年で、ゆえに少なくともエレンと関わった者は大抵にして彼を好ましく思い、遊びの延長のようなケンカ相手さえも皆エレンを良き友人のひとりとして認識していた。即ち誰がどう考えても、本気の憎悪等の類を、他人から抱かれる生徒では無かった。の、だが──初めはアルトリコーダーが失くなる、と云う、おい、それ単におまえがどっかに置き忘れて失くなっただけなんじゃねえのかよ? と周囲も含めエレン本人すら気に止めない程度のことからだった。結局クラスぐるみで校内中をよくよく探してもリコーダーが出てくることは無かったが物に頓着しないらしいエレンは、ただ『つうか他人のアルトリコーダーなんて誰が持ってくんだ? 持ってってどうするんだよ』と誰かに宛てたのか自分に言ったのか判らない独り言でその件を集結させた。しかして数日後に改めて新調したアルトリコーダーまでも消えたのだ。流石に1度紛失し買い直したばかりのリコーダーを置き忘れる程の間抜けでは無い。そうなるとこれはやはり、明らかに何者かが故意に盗んだと云うことになる。

「アルトリコーダーが余っ程好きなのかな?」
「何を悠長なこと言ってやがるんだよ駆逐馬鹿が」
「そうだね。これはちょっと……うん、きちんと警戒すべきだよエレン」
「…………エレンを狙ったストーカーかも知れない」
「はァ? 俺なんかストーカーする奴居るかよ、ミカサ。おまえら心配し過ぎじゃね?」
「危機感低過ぎだよエレン!」
「そう。エレン使用済みのリコーダーなら私も欲しい。けれどエレンを困らせたく無いので、私はひた耐えているという、のに…! 犯人には然るべき報いを……、」
「ミカサ、それ駄目アウト!」

 そんな会話も、コニーによる『すとーかーって何だ…?』という発言とそこに付随したサシャによる『食べ物!? 食べ物ですか!?』という発言により、そこにいた人間はみな溜め息をつき、有耶無耶となった。しかして、エレンにのみ起こる不思議な“盗難事件”はそれからもちょこちょこと続いた。ついぞ担任が注意を促し他クラスの生徒たちまでもが知るところとなろうが、思い出したように何かが消える。消しゴムや鉛筆等々が失くなることは別段、大した害では無かったが、使用中のノートとなると面倒臭い。エレンは億劫げにぼやきながら、アルミンのノートを全教科コピーさせて貰い写す羽目になった。別にそこまでしなくてもいいんじゃねえか、とジャンは言い、彼なりに励ましの声を掛けた程だったが、意外にエレンが真面目であることも努力家であることも、ジャンや幼馴染みに限らず殆どの者はみな知っていた。エレンのスマートフォン内のデータが、アドレス帳や友人同士の写真画像を筆頭に全部抜かれ真っ白になったのは、最初のアルトリコーダーの紛失から、約1ヵ月半後のことであった。固まったまま画面をぼんやりと見詰めるエレンの横顔は激しい怒りを湛えていたが、犯人が誰であるのかどころか、何もわからないのだ。感情の遣り場の無さは痛い程に伝わって、エレン以上にミカサがキレてしまった。アルミンらはそれを抑えるだけでもう精一杯だ。これはどう見ても悪意がある。スマートフォン自体は無事で小さな傷ひとつ無い。けれど小さな傷を幾度も積み重ねられ続けているエレンにとってここで予期せぬ大きな傷。データはある程度であれば元に戻すことは可能と理解っていても、ここまでされる理由が理解らない。案の定エレンは、クラスメイトたちが登録し直せと捲くし立てても無言でスマートフォンを放り出したままだった。もう面倒臭えから良いと呟いた声は、どうしようと、清々したようには聞こえない。それからエレンは歯を見せ屈託無く満面の笑みで笑う笑顔をまったく見せなくなった。小さな、下手をすれば誰も気付かぬレベルの悪戯は絶え間無く続き、それはエレンを困らせると謂うより──面白がる輩がおらずとも、人の口に戸は立てられない──やがて全校の人間に知られるところとなり、彼のこころを寂しくさせる方向に働いていた。それにしても、繰り返すが、幼馴染みのふたりだけでは無い、何だかんだ云おうとも、教師にも先輩にも同級生にも、エレンを嫌いな人間など居ない。彼はこんな卑劣な嫌がらせなぞ、受けてよい人間では無いのだ。

 鋭くがなる怒鳴り声が交互ひとつずつ教室に響いた。ジャンとエレンであった。アルミンが慌てふたりの間に入り、エレンに何かを言う。けれど体勢はエレンに相対している。教室内は静まり返り、誰もが声を出すことがを憚られた。数秒経ち、サシャが何とか笑みを顔に貼り付けエレンの名を震えつつも呼び、ミカサがいつものようにエレンへと話し掛けたが、それらすべてを振り切ってエレンは教室を出て行ってしまった。直後ざわめく教室のなか、ジャンは乱暴に音を立て席についた。その悔しそうな表情で、何を言ったにせよエレンを心配してのことだったのだと見て取れる。昨日は体操着が盗まれていた。言わずもがな、エレンの物だ。だがそんなことさえ霞むことが起きたのだ。エレンの机の上からする異臭。引っ繰り返され逆さになって、その中身をぐちゃりとぶち撒けている弁当箱の下。つい先刻ひろげられたエレンの昼食のおかずに入っていたチーズハンバーグの上には、使用済みの青いコンドームの残骸と、コンドームの口から零れ、滴り、白米まで届いている生々しい精液が──4限は体育であったので取り敢えず学校側から保健室にある予備の体操着で授業を受けてきたばかりだった──あたかもトッピングのように掛けられて、いて。
 最早限界だった。
 込み上げてくる嘔吐感を抑えるよう、エレンは歪めた顔を俯き隠しながら手で口を覆い只管走った。怖い。気持ちが悪い。けれど今は誰とも顔を合わせていたく無かった。

「ってェな、おい」

 周囲を確認する余裕など無く、屋上に続く階段をひとり、走り昇っていたエレンは、ぶつかってしまった相手によって待てとばかりに胸倉を掴まれた。強い力だ。

「……………っあ、」
「何だ、てめえかエレン」

 思わず声を零すと目前で瞬きをされた。エレンがうっかり身をぶつけたのは先輩であるリヴァイであったらしい。すみません、そう言わねばならないのに、そう言うべきであるのに、口を開けば大声を上げ泣き喚いてしまいそうで何も言えない。代わりに、ぼとり、大粒の涙がひとつふたつと流れた。リヴァイは怪訝そうに眉を顰めている。

「大丈夫か。どこか怪我をしたか?」
「…っ」

 答えられない。エレンは緩く首を横に振った。

「そうか。……まァ、大丈夫じゃねえほうがおかしいか。昨日も何か盗まれたんだろう? おまえの状況は、俺たち上級生にも充分届いている」

 リヴァイがそう言うと、エレンは漸くのそりと顔を上げた。初対面の頃から印象的だったエレンの美しい色の両の目が、歪つに澱み、面変わりしている。追い詰められた精神は些細な言葉で傷付くこともある。理不尽に貶められてきた姿はあまりにも痛々しく、リヴァイはどこかふわふわしているエレンの表情に、まるで慰めるかの如く、やわらかな髪に指を入れ彼の頭を優しく撫でた。そうなのだ。エレンは初めから、ほんの少しも悪くない。どうして、どうして、どうして。エレンの双眸はそれだけを繰り返し雄弁に語る。

「来い」

 頭に置かれた手でエレンは手首を掴まれる。低体温そうなリヴァイのその手の温度は、エレンが想像していたよりずっと熱かった。校舎に響き渡るようにチャイムが鳴る。

「……あ、の…」

 突発的に、戸惑ったように、エレンがリヴァイの前で視線を泳がせた。それはそうだ。彼は敬愛する先輩である上級生に急にきつく腕を掴まれたのだから。更に心配まで掛けているのだ。独りになりたかったエレンはどこか不安そうな視線をリヴァイに注ぐがリヴァイはそんなエレンを安心させるように微笑んでやる性格でも無く、捕まえた腕は離さないまま、調査団の部室までエレンを強引に引き摺るようにさえして足早に歩かせ部屋へ押し込むと、彼の背後のドアに手を伸ばし鍵をかけた。エレンは移動中も何ひとつ喋らず、掴まれた腕をほどかれようと、ふと握ってしまったリヴァイの手を、絡めた指を、放そうともしなかった。

「せんぱ…、授業、が……」
「今おまえを放り出すことが“授業”なら、受けるつもりも、受けさせるつもりねえよ」

 途端、千切れるぎりぎりまで張りつめていた糸が切れたかの如く、その場にエレンは泣き崩れた。それでも一向に泣き言を漏らさぬ姿に、リヴァイはエレンを膝に乗せ、その薄い背をゆるゆるとさする。

「…ハンジの奴が、奥の準備室でソニーだかビーンだかを飼ってやがるだろ。だから、この教室は完全防音にしてある。つまりエレン、おまえが大声で泣こうが喚こうが、それを誰に知られることも無い」

 リヴァイの手が、言葉が、エレンを促し、緊張状態から解き放していく。絡まる糸は確実に、解かれていく。
 何れ程の時間をそうしていただろう。
 ゆっくりとエレンの呼吸も落ち着いた頃、粗末な泣き声より随分大きく、リヴァイの上でエレンの腹が音を立てた。くは。瞬時頬を赤くしたエレンを抱く腕の持ち主が、小声で笑う。人間はどんな状況でも腹が減る、とは云うが、そんなことは無い。安心出来たときこそ、腹は減るのだ。

「そんなに笑わなくたって、良いじゃ…、……あ!?」

 少し拗ねたように言いかけたエレンの肩を掴み、突然、リヴァイの逞しい腕が乱暴に彼を床へと押し付けた。だん! と大きな音が鳴る。リヴァイは取り出した弁当箱からフォークで小さなハンバーグを刺すと、それをエレンの口に放り込み無理矢理咀嚼させる。腹が減ったんだろう? 問われても、口のなかでチーズを大量に含んだ肉がねっとりと絡まって、答えられぬエレンは仕方無くそれを飲み込んでいく。チーズハンバーグなら、ふつうに渡してくれたら喜んで食べるのに、と悠長なことを考えながら。嚥下していく。エレンが飲み込みきったことを確認すると、リヴァイはまた笑った。

「な、っんなんですか! 先輩っ」

 ふた口め。

「ッぅ、んんっ…」

 そしてリヴァイはそのままエレンの唇を奪い塞いだ。エレンがその大きな双眸を瞠目したままなのは判ったが、構わず後頭部を押さえ付け深く重ねる。無防備に開く唇を難無く潜り、リヴァイはエレンの歯列をこじ開ける。と、びくり、エレンが震えた。

「う、ッ、ん、……ん!」

 漸く自分が今、何をされているのか、事態が飲み込めてきたのか、必死に身をよじり始めたエレンの、あたたかな口内を探り、舌を搦め捕ろうとすると嫌がって逃げる。が、リヴァイは、顔を背けようとするエレンを赦さず強く顎を掴み固定し、て、角度を変え更に強く唇を押し付けた。

「……っ、!」

 不意にリヴァイの口許で、がり、と嫌な感触と共に鋭い痛みが走る。じわりと広がる鉄っぽい味。エレンに舌を噛まれたのだ。これだから、とリヴァイは思った。これだからこいつは可愛いのだ。仄暗い笑いが込み上げて、拘束を離してやれば、エレンは酸
欠で真っ赤な顔を晒し荒い息をつきながら口許を拭った。互いの唾液がエレンの顎まで滴っており、濡れて色づいた唇がひどく艶かしい。そんな顔で、眦を吊り上げ、強い視線でリヴァイを睨み上げてくる。

「…ッどういう、つもりですか…!」

 気丈なエレンらしい台詞だった。先輩と云えど殆ど歳の変わらぬリヴァイを何も知らずに簡単に尊敬する程愚直なくせに、己が善しと思わないことにはリヴァイ相手であろうとも頑として首を縦に振らない。だからこそリヴァイはエレンに惹かれた。躾し甲斐がある、とも思う。高潔な彼の精神を、これ以上ない下劣な手段で以って蹂躙し屈服させたら、彼はどんな顔をするのだろう。そんな後ろ暗い願望に靜か、唇を歪めて見せると、怒気を顕わにしていたエレンの表情が不安に傾き曇った。

「リヴァイ…先輩……」
「てめえはほんとうに駆逐馬鹿なんだな、エレンよ」

 リヴァイが見せ付けるように、舌先から滲む血のついた下唇を舐める。

「……な…に、が…?」
「美味かっただろう? 俺の精液入りチーズハンバーグは」
「──は?」
「火に通すと卵白をそうするように固まるんだよ、精液は。同じタンパク質だからな。……しかし俺としちゃあ、ぶっかけただけのおまえの弁当を、食って欲しかったところだが」
「っ!!」

 カッと頬に血を上らせて同時、嘔吐するか、抗議しようとしたエレンの唇が開き終わらぬうちに、再び腕を掴んだリヴァイがエレンを力任せに引っ張る。手近な応接用のソファに放るようにして上体を押し付けた。見目よりもいっそ軽いエレンの躰は、抵抗を受けてさえ赤子のようにリヴァイの思惑通りになる。

「……何を…するんです」

 今までにも併せ、充分に追い詰めて、おいて。

「ここまでされて、まさか意味が理解らねえってことはねえだろ」

 必死に起き上がろうとするエレンの上に圧しかかり、リヴァイがそう低く囁くと、険しい表情のエレンの顔は一気に青ざめていく。その、可愛い程に顕著な変化が可笑しくて、またもやリヴァイは笑ってしまう。そのまま手のひらを、制服の上から胸元に這わせる。びくっと組み敷いた身体が強張った。

「一応訊くが、男は初めてか」

 リヴァイの問いかけに返事はない。けれど嘘のつけないエレンの視線の動きで肯定と悟る。

「なら、女は?」

 そちらのほうがリヴァイとしては勿論嬉しいのだが、未だ13としてもエレンのような人間が、明らかにエレンに心を寄せる多勢の者たちのなかに於いて無事でいられたのだ。これはエレンの幼馴染みであるミカサの功績と云っても良いだろう。

「両方初めてなら、優しくしてやるよ。そうで無ければ、俺の好きにする」

 唇の端だけで哂いながら、吐息を含ませた声でわざと怜悧な言葉を吐く。エレンは大きく目を見開いたままリヴァイを見上げた。その口許が微かにわなないたかと思うと、くしゃりと顔が苦渋に歪む。

「貴方が……するんですか、こんな…、──先輩」

 震えた声が紡がれる。怯えからか、呼吸が浅く速い。

「……入学し、て、すぐに、貴方の名前を聞きました。飛び抜けて優秀で、才覚ある優れた人物だと。人類最強、と、呼ばれる人物…だと。だから、俺は…!」
「失望した、か?」

 まくし立てるエレンの言葉を遮るようにリヴァイは次句を接いだ。制服の釦に指をかけ、ゆっくりとひとつずつ外しながら、唇の片端を上げ嘲るような微笑をつくる。

「理想を壊しちまったなら悪かったな。だが、俺みてえな破落戸を、本気で聖人君子とでも思っていたならてめえの頭が悪ィんだ」
「っ……………、…」

 強張っていたエレンの躰から抵抗が抜け、噛み付きそうにリヴァイの肩口を掴んでいた手が、力無く、ずるりと落下した。諦めたのか、それとも絶望したのか、見開いた蜂蜜色の両目が段々と感情を写さなくなる。

「エレン、」

 完全に静かになったエレンの喉元に口付け、躰を弄る手の動きを再開させても、エレンはもう、リヴァイに抵抗しなかった。だらりと力の抜けた肢体。上着を開き裾から手を這わせても、エレンは目を閉じたきり何の反応も返さない。

「おい、目を開けろ」
「────」
「目を開けろと言っている」

 同じ台詞を、完全に命令の色を含ませ2度繰り返したところで、エレンは不本意そうに、しかし緩慢に瞼を上げる。が、頑としてリヴァイを見るまいとしているのか、視線はどこか横向いた先の一点に縫い留められたままだった。リヴァイとしては無論おもしろくは無かったが、それをどうにかするよりも、先に、エレンが欲しかった。ずっとこうしたいと思っていた、エレン・イェーガーが、今こうして、この腕のなかに居るのだ。

「……、…」

 リヴァイとは違い筋肉の貧相な、薄く平たい胸を撫でる。どう見ても男のものであるそれを劣情を以って手のひらで弄りながら、無いに等しい乳首を探り当て、リヴァイは指先でなぞった。単なる刺激による反射だろう、僅かに芯を持ち始めたそれを指で挟み込み、こり、と押し潰すように圧をかけると、ぴくりと痩身に力がこもるのが判った。その上で学ランの下のシャツごと服を頚許まで押し上げ、大きく胸元を開けると、指で弄っていた部分に吸い付く。もう片方は先程と同じく指で愛撫した。舌先でこねたり、押し潰したり玩んでいると、力の抜けていた筈のエレンの手が、ぎゅう、と自らの制服の裾を握り締めているのが見て取れた。ちらりと上目使いにエレンの様子を伺うと、相変わらず視線は逸らしたまま反応すまいと躍起になっているようだったが、その目許がうっすらと上気し始めているのが明瞭に目の当たりになり、高揚せざるを得ない。こんなところを弄られるのは初めてだろうから、そんなに呆気なくに快感を得られているとは思わないが、男ならば、普段意識しないような箇所を女にするように愛撫されていることに羞恥を感じているのであろう。薄い腹の窪みを舌で辿りながら、するりと下ろした手のひらで股の間をそっと押すと、エレンの膝が内側によじれた。それがエレンにとって現在での精一杯の抵抗であることに、リヴァイは満足しながら、ついぞ、ベルトに手をかける。

「腰を上げろ」
「…っ……、」
「早く」

 短かな言葉で脅せば、エレンはおずおずと膝に力を込め、腰を浮かせた。その表情には最早隠し切れぬ屈辱感が滲み出ている。そのことが余計に、堪らなくリヴァイの嗜虐心を煽り立ててくる。邪魔な下衣を剥ぎ取ると、ソファの下に落とす。エレンのベルトの金具が、床と接触する音が鳴った。まだ夕刻にもならない、外も明るい時間に、明るい教室と云う日常的な場所で有った筈の蛍光灯の下、晒されたエレンの、通常、陽に当たらぬ真っ白な下腹と、その下に続く頼りない体毛に被われた密やかな部分。リヴァイがじっとそこを見詰めれば、エレンの喉が微かに音を立てた。まるで、今にも上がりそうになる悲鳴を必死に殺しているかのように、喉仏がひくひくと上下する。実際、エレンの眉間は寄せられ唇はきつく噛み締められ、双眸は嫌悪感に満ちていた。当然だ。けれどリヴァイの手のひらは、その当然を赦しながら、何の反応もない性器を包む。男ならば抗えぬ快感を与えておこうと上下に撫でると、

「…ぃ…、…」

 聞き違いかと思う程に微かな声が鼓膜に伝わり、何だ、と問い掛ける。

「…………はやく、終わらせて…ください」

 普段のエレンからは考えられない程の、覇気に欠けた声が、小さく懇願する。リヴァイへと。要するに、まどろっこしい前戯などせずさっさと用を済ませろと言いたいのだろう。なぜならも何も無い。だってこれは恋人同士の愛の交換では無いのだ。それに似た形をしたまったく別のもの、エレンの尊厳も矜持もすべて無視した、一方的な搾取に過ぎないのだ。そうとわかっていても、こうしてまるで恋人にするように愛撫して、エレンの、ともすれば快楽に溺れる顔を見てみたいと思うのは、リヴァイのエゴイズムに他ならない。

「……おまえも、辛いだけよりは、気持ち悦いほうが良いだろう? エレン」
「…………気持ちが悪い」

 背けた顔を、伏せた目を力無く横に振り、示したエレンの否定を、リヴァイは黙殺した。


「…っ、ひ、……ッ、ッ」

 1度めは扱いて出させた。とろりとペニスの先端にある小さな孔から零れた白い粘液が、エレンの腹部とリヴァイの手のひらを濡らし、あたかもエレンに見せ付けるように指に絡めたそれをリヴァイが舐めとると、目は合わせない、それでも横を向いた視界の端に写ったであろうそれに、エレンは一瞬泣きだしそうに顔を歪めた。しかしそれも、所詮一瞬のことである。ソファの背凭れに片脚を担がせ、大きく開かせた股の狭間をリヴァイはぬるついた指で撫で下ろしていく。アナルの窄まりを押すと、ひくん、とそこが硬く口を噤んだ。

「力を抜け」
「……、ッ、…ぅ」

 勧告すると、エレンは速く浅い呼吸を繰り返しながら、慣れぬ仕草で徐々に下肢から力を抜いていく。きつく噛み締めた唇が明白にわなないている。どんなに人形のように無感動を装ったところで、矢張り未知の恐怖までは拭えない。その様子が、まるで無垢な少女の態のようで、エレン自身の預かり知らぬところでリヴァイの興奮を増大させる。ぬる、と今から挿れることを理解らせるかの如くリヴァイは己の指先をそこへ擦り付けたあと、固いままの襞を押し上げるようにして、誰にも侵され無かった窪みのなかへと指をもぐらせた。

「…っう、……、ぁ…っあ、」

 眉を寄せ呻くエレンに構うこと無く、躊躇せず中指を1本根元まで呑み込ませる。その内部の、あたたかな脈動を感じつつ、ぐるりと壁を掻くと、殺され続ける声の代わりにびくっと白い膝が跳ねた。明らかに、責め苦に耐えている表情だ。リヴァイもエレンもほぼ沈黙しているので、ぬち、ぬち、と粘液を孕んだやわらかな肉が擦れる音が、やけに大きく室内に蟠る。

「声を出せ。そのほうが楽になる」

 言ったろう? ここの防音は完璧だと。リヴァイがそう促そうとも、噛み締めた唇は解けない。命令し暴力だけで脅せば、エレンは声を上げるのだろうか。おそらくはそうだろう。だからこそリヴァイはそうしたくは無かった。エレン自身の口から、自然に零れる声を聞きたい。と、思う。そもそものこの行為が、ここまでに至る何もかもの悪戯が、それを不可能なものにしたのだと知り得ながら。

「……、いッ…、…ッ」

 2本め。
 殆ど無い隙間を無理矢理拡げ捻じ挿れると、エレンの喉が大きくのけ反る。たった指2本を挿れただけで、これ程ぎちぎちになる狭い孔に、エレンの躰を傷付けること無くリヴァイが挿るなぞ不可能に思えた。それでいてリヴァイには辞める気は無い。指を抜き差しすると、制服を握ったままのエレンの指が、白む程に強張った。不規則に息を吐く合間に、鳴咽に似た、か細い悲鳴のような音が短く漏れる。エレンの前立腺を指の腹で探り、当たった腹側のしこりをリヴァイがぐっと押し上げると、刹那、エレンがぴく、と眉を上げ、不思議そうな顔をした。

「ここだ。悦いだろ」

 問い掛けたところで、無論、返事は無い。最初から後ろでの快楽を得られる人間はそう多いものでも無いと謂う。これからじっくり教え込めば済むことだ。
 そろそろ昂ぶった熱の限界を感じ、リヴァイは指をエレンの体内から引き抜く。と、エレンがほんの少し、安堵を滲ませた息を漏らしたのが判ったが、これで赦してやるつもりは毛頭ない。膝裏を掬い上げ、腰が浮く程に躰を折り曲げさせると、これからどうされるのか、既に重々悟っているエレンがその身を震わせた。脚を下ろさせないよう腕で固定しながら、片手で、リヴァイも自身のベルトの金具を外すと、それを見ていたエレンが蒼白になり尚、身を固くする。

「そんなに力を入れていると、痛い思いをするのはてめえだぞ」
「……っ」

 恐怖から、エレンは息を詰めたまま小さく首を横に振った。この期に及んで、やめろのひと言も漏らさぬのは、言葉も出ない程に怯えているからか、それとも一語たりともリヴァイに聞かせないことが、残されたひと欠けらのエレンの矜持だからなのか、リヴァイには判らなかった。少しでも強張りがとれるよう太股を撫で、萎縮しきった性器にやさしく指を這わせる。エレン自身の放った精液で未だ濡れている鈴口を包み込み、くちくちと弄ると、ふ、と、悩ましげな吐息を纏い少しずつ躰から力が抜けていく。直接的な悦楽に、否が応にも弛緩していく肢体とは逆に、ゆるく力を持ち勃ち上がるそれに丹念に刺激を送り続ける。筋を辿り少々強く圧迫すれば、微かに喉が鳴りエレンの躰はびくついた。感覚を追うことに意識が向き出したエレンに気取られぬよう、リヴァイはゆっくりと臀部に手のひらを這わせていく。タイミングを計らい、呼吸に合わせて収縮するそこに熱を押し当てた。ハッとしたエレンがそれを拒絶するより先に、ぐ、と強く腰を進める。

「ひっあ…ぅ、ア゙ア゙ァッ!」

 挿り込む瞬間は、然しものエレンもはっきりと声を上げた。甲高く悲鳴を上げるかと思っていたが、痛みがあろうとも、口を丸く開いたままそれでもエレンはそれ以上声を零さない。整然と並んだ白い歯の奥にちらつく赤い舌が誘っているようだ。キスをしたい、と焼け付くような衝動が湧いてくるが、今度こそ舌を噛み切られかねぬとリヴァイは堪えた。ソファの背凭れを掴んだ指に、ぐっと力がこもる。フェイクレザーに爪が食い込み軋むような音を立てて。ぎちぎちと、侵入した異物を拒むように、エレンの内壁が、埋め込んだリヴァイのペニスを、痛い程に締め上げてくる。

「息を止めるな。もう先のほうは挿ってんだ。今更抵抗しようが何の意味もねえ。…力を抜いてりゃあすぐに済む。はやく終わらせてえんだろうが」

 僅少、上擦った吐息を込めリヴァイがそう囁くと、エレンは1度つよく目を瞑り瞬いたあと、泣きそうに表情を歪めた。事実、そのすぐあとを追うように目尻からこめかみへ涙が零れ、泣きそうな、という形容は当て嵌まらなくなる。苦痛からか、それとも望んだわけでも無いのに同じ男に凌辱で以って奪い尽くされる屈辱からか、声を上げずに啜り泣く、エレンの姿態は一層憐憫に満ちていて、その頼りない様子に堪らなく欲情した。

「うッ…、ぅんん……っく、」

 遠慮どころか予告さえ無しに強く脚を上から押さえ付け、残りを突き入れようと揺すられ、エレンは悲鳴に成り損なった、くぐもった声を上げのけぞった。それに構わず、ぐ、ぐ、と強引に狭い器官に埋め込んでいく。ぴったりと余すところなく根元まで呑み込ませる頃には、リヴァイもエレンもかなり息を弾ませていた。殊にエレンのほうは、本来の用途に無いところに男を受け入れる苦痛とショックに、呼吸もままならないでいる。

「……おまえが泣こうが喚こうが、動くからな。俺を糾弾したけりゃ存分に叫べ」
「……、…っ!!!」

 ずる、と埋め込んだペニスを引き抜き、一気に突かれ、大きく背を反らせた肢体が痙攣し緊縮する。それがエレンの、痛みによる反応ではあったが、内部のその収縮がリヴァイに齎すものは、溶かし尽くすような快楽だ。エレンのなかはきつく、腸壁はやわらかく、緩んだかと思えばまた強く締め付けてきて、そのあたたかな内臓の感触に、気を抜けばすぐにも出してしまいそうな程気持ちが悦かった。

「…っ、は、……ッ、ッ、ァ、…! あぁっ、う、っく…ひっあッ!」

 強く突き上げる度にがくがくと揺さぶられながら、エレンはと云えば苦痛に顔を歪めただ必死に呼吸している。黙って、されるがままに揺すられて、悪夢のひとときが一刻も早く去ってくれることを祈っているのだ。性器の裏側あたりを張り出した部分でこすりつけるように動かしてみれば、びく、と微かな反応は示すものの、なかなか快楽とは結び付いていないようだった。リヴァイだけが気持ち悦い。これはセックスでは初めから無かった。そんなことは承知の上で奥を突いては引きを繰り返していると、ふとした瞬間、何が引き金になったのか、エレンが肩をしゃくり上げながら、先刻までのように堪えるふうでもなくぼろぼろと涙を零し始めた。

「ぅ…ッ、う、ぁ…っいや、…もう、嫌です…、…いやだ……」

 いやだいやだと鳴咽混じりに、切れ切れに訴えるエレンの双眸はどこか虚ろで、およそ正気が薄れて理性でそれを抑えることが出来なくなってきたのだろう。汗をかいているのに冷たいままのエレンの額をリヴァイの手が撫でる。エレンの躰はリヴァイの想像より遥かに具合が良く、いつまでも抱いていたい程に名残惜しかったが早々に終わらせることにした。これ以上嬲るのはあまりに酷だ。そうとさえ思わせる涙であった。

「…なかで出すぞ」

 リヴァイは耳元で囁く。エレンは聞こえているのかいないのか判別しがたい表情で泣き続けていたが、構わず奥まで突っ込んだ。

「ッぅあ……!?」
 
 そのままやにわにエレンの体内に逐情する。精液を体内に注がれる感覚に驚き、咄嗟、エレンは腰を引こうとしたが、リヴァイはそれを強引に押さえ込み、一滴残らず注ぎ込む。


「っは……」

 眩暈がする。
 裏切って追い詰めて、奪って、誰もふれたことの無いエレンの内側を穢して。そうしたことでまるで、これでエレンのすべてが、自分だけのものになったような錯覚を覚える。

「……ふ、…ゥう、…」

 エレンは茫然とした様相で息を乱しながら、時折思い出したようにしゃくり上げていた。
 敢えて遅々として、リヴァイは重なった上体を起こし、半ば立ち上がった状態の彼自身を握り込む。と、びくっと細い腰が跳ねた。

「や、っ…やめ、」

 まだ続きをされるのかと、エレンが怯えきった表情を隠そうともせずかぶりを振る。

「おまえがまだだろ、エレン」

 エレンの鎖骨の窪みに唇を落としながら、ゆっくりと握り込んだ手をリヴァイが上下させると、力の入っていない両腕が、いやがるように肩を押してくる。

「い、いやです…っ、嫌、そこ、さ、わらな……、いやだ…」
「ほう? このままおまえが1度イくまでは、ケツのほうも抜いてやらねえと言ってもか」
「そ…っん、な……」

 リヴァイに従うしか無いのだと、疾うに躰に叩き込まれているエレンは、まるで幼い子供のようにぐずりながらも、リヴァイが施す感覚を追うことに集中し始めた。わざと猥雑な音をたてながら擦りあげ、時折悪戯するようにアナルのなかを塞ぐものをも動かされる。直接性器を刺激すれば昇り詰めるのはひどく容易く、エレンは苦しそうに眉を寄せながらも、何とか自らの腹の上に精液を吐き出した。

「はぁ、…はぁ、……ァ、…」

 羞恥と屈辱と、何よりの疲弊によりぐったりとしているエレンの精液を救い、指に絡めたリヴァイは、それをエレンの口許まで持っていくと命じる。

「口を開けろ」

 最早抵抗する気力すら根刮ぎ失ったエレンは、それが何を意味するかを知っていておとなしく口を開ける。リヴァイの指が、青臭い粘液ごと入ってくる。そうしてエレンの舌に、歯列に、擦り付けていく。

「噛め」

 指を抜いたそこにはもうエレン自身の精液しか残らない。言われた通りにすると、ぐちょ、ぐちゃ、と粘ついた、気色の悪い音が響き、最低な味が口内いっぱいに広がる。だが、エレンはもう、どうだって良かった。暫く咀嚼を続けていると、口のなかを見せろと言われ、穢らわしいこんな行為に何の意味があるのかも理解出来ずに従った末、嚥下した。リヴァイはそれを褒める代わりのように、漸く、ずるり、ペニスをエレンの孔から引き抜き外へと出て行く。それだけで、エレンはほっとしたような、何かを喪失したような複雑な表情を浮かべた。のちに、信じていたのに、と蚊の鳴くような声音で告げるが早いか気を失ってしまった。
 理性というペルソナを剥がしたエレンの素顔が、こんなにも脆く危ういものだったとはリヴァイも思っていなかった。普段の実直で強情な外面は、それを隠す為の虚勢であったのだ。そう考えると、誰も知らない彼の秘密を手中にしたような気分になった。けれど満たされはしない。こんなことで。満たされはしない。涙で濡れた頬を撫で、唇を辿る。エレンが完全に正体を無くしていることを確認したあと、リヴァイはそっとその唇に、自らのそれをふれ合わせた。裏切って追い詰めて、奪って、誰もふれたことの無いエレンの内側を穢して。そうしたことでまるで、これでエレンのすべてが、自分だけのものになったような錯覚を覚えても──それらはただの錯覚以上のものにはならずに──こうしてエレンに意識がなければキスすら出来ない、それが今のリヴァイとエレンとの関係だと自覚していた。

「──やっぱり…やっぱり、貴方だった」
「鍵は」
「忘れ物をしたと言って、ハンジさんに借りました」

 リヴァイと対峙する小柄な少年。エレンの幼馴染みである、アルミンだった。リヴァイ自身、1番に気が付き、来るのならミカサでは無くアルミンだろうと予感していた。どうして、こんな、酷いことを。とは彼は言わない。言わずにそのこぶしを震わせた。

「エレンは、貴方が好きでした。毎日、リヴァイ先輩はリヴァイ先輩はと繰り返すくらいに」
「知っている」
「それはまだ恋愛感情とは違ったものだったでしょうが、貴方が真心を晒せば、こうはならなかった」
「そうだな」
「僕だって怒っているんです」
「そりゃあ悪かったな」
「リヴァイ先輩!」

 振り返り際、リヴァイは言った。

「こいつはもう、俺の物だ」




 閉め切っていた窓を開け、瞼を閉じると、再び校庭で砂が巻き上がる音が聞こえる気がした。遠いところを見る。臆病な者には、近いところは見ることが出来ない。霞んでいく不幸。リヴァイは、幸福になってしまうのかも知れない。不幸せの蜜を脱ぎ棄てて、誰かを愛すだの、愛されるだの。つまらない生き物へ脱皮した。だからこれが最後なのだった。どこまでも続くかに見えた、長い廊下も。過剰に射す光も。まだ蘇らせることのできる感触が有ったうちに。誰の? 誰かの。反射するプールの底を見た。呼吸なぞ必要無いとまで思う程に、リヴァイを救いあげ、心臓を射止めた。それは限り無く悪意に近かった。有りもしない未来への求愛。

 エレンへの嫌がらせや盗難はぴたりと無くなった。だがその両目は未だ、見る影も無く、更に、暗く。そしてエレンは自分自身と謂うものに、誰宛とも呼べぬ、求愛に、好意の裏切り行為に、さよならを告げる。リヴァイの部屋で、リヴァイの上で、誰に強制されることも無く自ら腰を振り、貴方など殺してしまいたい程大嫌いだと泣きながら、艶かしく色めいた嬌声を上げて。




匿名さんリクエストにお応えしたらとんでもない方向に(笑)。何ゆえそんなにも食ザーがお好きなのですか(笑)。思わずキョドる佐藤です(゚Д゚≡゚Д゚)wwwしかしながらお陰様で良い気分転換をさせて頂きました。匿名さん、ありがとうございます!これからもどうぞ宜しくです(*´ω`*)
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