「ダンス、したことないの?」 「夢の中以外はね」 「あら、夢の中のお相手が羨ましい」 「……昔の僕はチビで病弱で、一緒に踊ってくれるような女の子はいなかったんだよ」 「でも今はモテモテじゃない」 「そんなこと……。でも、スタークが主催のパーティが今度あるだろう? だから……」 「練習、する?」 「きみが良ければ……」 「もちろん、良いに決まってるでしょ!」
本当のことを言うと、僕の夢で一緒に踊っていたのは、きみなんだよ。 夢の中のきみは、僕に身を委ね、僕の囁いた愛に応えてくれた。 もしも夢と同じように、その唇に口付けたら、きみはどんな反応をするだろう?
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