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――ドンッ

『うわあっ!!』

「おっ」






あれほど会いたかったツナにせっかく会えたのに

なぜか、マフィアのスパイに疑われてしまった乃々歌




とりあえず無我夢中で走ってきたのだが…

走ってきた先で誰かにぶつかった









『ああっ、ごめんなさい!…!!』





















やっぱり私は

トリップしたのか……!!










そう再確認せざるをえない理由

なんといっても目の前にいたのは










『(もっちゃん…だ、と…!?)』









並中2年A組ツナのクラスメート
そしてボンゴレ雨の守護者である

山本武だったのだ






「おっと、、大丈夫か?」

『…あ、はい………は!?』


え……?まさか…



今彼に背負われている人物

確実に見たことあるんだが…!!














「ん?あぁ、もしかして知り合いか?」














乃々歌が近付いて見てみると

それはやはり紛れもなく







『悠希!』






友人の姿だった


彼女もトリップしてきたのだろうか

















「やっぱ知り合いなのな!なんか熱あるみてーなんだけど、」

『熱!?』


「家、どこだか分かるか?」

『えっ』






トリップしてきたのだから
こちらの世界に家なんてあるはずない

何気にピンチかも……!!












『あ、あの、えっとー…』

「?」






『ああもういやあああ』



『「!?」』












絶叫にも似たその声

乃々歌にはまたもや聞いたことのある声であった













まさか……








.


 ‖


- ナノ -