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(視点:乃々歌)




悠希の熱はどうやら熱は下がってきたようで

これからのこともあるのでとりあえずみんな揃って綱吉くんの部屋へ戻る








「………」









移動したはいいが

何からどうしていいかわからず
互いに沈黙になってしまった










「とりあえず自己紹介とかしねーといけないよな?」






沈黙の中にいきなり発された言葉







「じゃー俺から、俺は山本武!」







流石、彼の一言と人懐っこい笑顔で
さっきまでの沈黙と気まずい空気はすっかり消え去っていた








「じゃあ、えっと…、俺は沢田綱吉。…獄寺くん!ほら!」


「……獄寺隼人だ。」







彼ら三人が自己紹介を終え









『んと、次はこっちか…星川乃々歌です』


『私は神崎澪生。』


『常田悠希、です。』







とりあえず一通り自己紹介は済んだ
というか名前だけだけど…







「俺はリボーン。つーかこいつら、俺達のこともう知ってるんだろ?」


「そういやそうだった!」

「そっか、なんか不思議なのなー」





済んでなかった!

そして私も忘れてた…
普通に自己紹介聞いちゃったけど














『……気持ち悪い、よね…?』

「え?」


『澪生ちゃん?』






『だって、得体の知れないやつらがいきなり空から落ちてきたと思ったら、自分達のこと知ってるだなんて…普通に考えたら気持ち悪いでしょ』










そうだった…

肝心なところ考えてなかった

よくある小説みたいに
うまくいくわけなんかないよね












「まあ普通に考えたらな」

「ちょっと、リボーン!!」


「でも普通じゃねーだろ、こいつらが嘘吐いてるようにも見えねえし、どう考えても特殊だ」

「!」









「俺も別に気持ちわりーなんて思わねーぜ!」

「…そうだよ!困ってるのは見ればわかるし」

「別に気味悪がったりなんかしねーよ」




「『『『(UMA呼ばわりしてたのに…!?)』』』」












『……ホントに?』








「うん」

「おう!」

「ああ」











もっと大変なこと忘れてた




こんな彼らだからこそ
惹かれていたのだ

それが実体となって目の前に現れたって変わらない





まるで魔法にでもかかったかのように

不安が一気に溶けて


何より、どんなことより

安心する笑顔がここに









『有難う…!』






笑顔の魔法










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