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『あー気持ちいいー!』





こちら星川乃々歌は美術の授業中






なぜこんなにも開放感にあふれているかというと

絵を描くため校地内のどこへでもいけーい、というなんとも雑な指導があり、









「あれ、乃々歌。」


『おう!』


「何そのテンション…。てか、こんなとこで、何描いてんの?」


『えっとね…空!』








そう。彼女はグランドの木陰に行って先ほどから空を描いている


空って風景画として認められるのか…?という話はさておいて




『あー大空ー、つなよしくーん』

「……」



……はい

つまりそういうことである


友人の呆れ顔もこうなれば仕方がない

というかむしろ、それが正しい反応だ



『もしかして、空かくの!?』


呆れ顔をしながらも横に腰掛けた友人にそう訪ねると


「んな訳ないでしょ。」


そう言い放ち校舎の方、つまり乃々歌とは反対をむいた。



『なんだよーう。』

「描くわけないでしょ、空なんて」

『なんてって何ー!!』


そんな会話を反対を向きながら繰り返していると
乃々歌の返答がどんどん遅くなっていった


その理由は

気持ちのいい天気の中
眠らずにはいられなかった、ということらしい


友人が後ろをゆっくりと向くと
乃々歌はぐっすりと眠っていた。















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