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「あいつらいっぱい食いそうだし早く行かないとなくなるんじゃね?」

『…確かに』


あいつらなら有り得る

身体を反転させて階段を降りようとすると手を掴まれた


『なに?』

「あの、さ…もしお前が放課後暇してるなら見に来てくれないか?」

『何を?』

「野球!」


いつもの緩い感じではなく何か精一杯の山本を見て可愛いと思ってしまった


「たまにで、いいから」


耐え切れなくてつい笑ってしまった私


『行くよ、たくさん』


返事を聞いて爽やかに笑う山本を見て私もまた笑う



たくさん君の努力を記憶に焼き付けに行くよ




―…偶然男女が出会って

偶然私が生まれて

偶然そこにいて

偶然私も出会った


偶然という名の運命

運命という名の奇跡


私はツイてる
強運の持ち主だ



頼られることが怖いと思った時もある
肩書きが重荷に感じた時だってある
どんなに不調でも周りを第一に考えなきゃいけない時だってあった


でも、今振り返れば

そんなことも幸せだと

気づく自分がいた




未来の私へ

これからたくさんたっくさん変化が訪れ逃げ出したいときもあるはずです

でも、大丈夫

私は幸せだよ










END




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