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「名前ー、今日合コンあるけど行くー?」
「あー、今日はパス。ちょっと調子悪いの」
「まじかあー早く家帰って歯ぁ磨いて寝ろ!!」
「ははっ、了解!」
あの卒業式の日から2年が過ぎていた
私は関東の大学に進学し、そろそろ就活も始まる頃だ
桜並木の道を歩きながら、ふと、2年前の春を思い出す
教室でヘタクソに笑った彼の顔がまだ鮮明に思い出せる
忘れられるわけない
「忘れられるわけ、ないじゃん…」
そう呟いて、また再び満開の桜を見上げる
春の温かかな風にのって
ふと、懐かしい彼の香りが鼻を掠めたような気がした
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