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――――カタカタ





『ふぅ、しゅーりょー…』

「え?名前ちゃんもう終わったの!?」

『あ、う、うん』







情報の授業

プリントの複製


趣味でパソコンをよく使う私は他の人より早めに終了した





「先生ー!この枠って、どうやるんですか?」

「ん?ちょっと待ってね」





情報担当の入江先生。





「あぁ、これはここを開いて…」





質問出来ていいなあ、

なんて心の底で思ってみたり。





パソコンに向かっている先生はかっこいいと思う

そんなことをなんとなく考えていた





別にはっきりと

先生が好き!

だなんて思ってる訳じゃない



けど、なんとなく

かっこいいなんてことだけじゃなく、
気になってしまっている自分がいた













他の教科なら全然出来ないし質問も行けるのに


情報で質問に行くようなことなんてはっきり言って 無い。



パソコンの演習でなら質問する子も少しはいるけど

趣味でもパソコンをしょっちゅう使っている私は質問するところはほとんどない




分かんないフリしようかな

なんて思ってみても
入江先生に迷惑か、って考えてしまい結局撃沈。



何悩んでるんだ私

馬鹿みたい








先生は先生で


私は生徒



この気持ちは恋と呼べるほど大きなものじゃない









自分の中で線引きしてしまえば
はっきり言って楽なんだ










―――ピピッ

『?』








"メール1件"



『(メール…?)』

今は授業中であるし、これは学校のパソコン。
メールが来るなんて何かの間違い?

そう思いながらもおそるおそるメールを開いてみる













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