ジュネスに行ったら陽介が遊びたそうにこっちを見ていたので 1:21 28 Oct 「今更なんだけどさあ」 ジュネスのフードコートで肉まんを貪りながら、陽介は言った。 「俺、お前のこと相棒って呼んでよかった?」 「……何を今更」 「だから前置きしたろ」 がこん。 自動販売機から飲み物が出てくる。 陽介が訊いてきたときにボタンを押したせいで、欲しかったものとは別のものが出てきた。 それぐらい、意外な質問だったわけで。 「俺が相棒じゃ嫌?」 「そうじゃなくて、…むしろ逆」 逆?こいつは何を言ってるんだろう。 俺に一番近い奴を相棒と認めて何が悪い。 「えーと、ほら、お前何でもできるだろ」 「まあ」 「俺、釣り合ってるのかなって」 そう言って陽介は苦笑した。 馬鹿な奴、釣り合いなんてどうでもいいだろう。 「相棒」なんて初めて言われた俺にとって、お前が特別じゃないわけないのに。 「俺はお前が相棒で嬉しいよ」 ごくり、買ったジュースを飲む。 何とも言えない甘い味が口の中に広がった。 反応がない陽介の方を見ると、信じられないとでも言いたげに、顔を真っ赤にしていた。 「なっ…お、お前なあ」 「これからもよろしく頼むよ、相棒」 「……おう!」 とても嬉しそうに笑う陽介に、自然と笑みが溢れた。 今日も俺の相棒は天使です。 |