4.1
昨日は深夜までシルフとお喋り。最近よくシルフと喋るから、毎日のことになってきた。
今日は朝一から梨絵の親ばかウェルディ話。月曜日だからいつにもまして、内容が濃いんだよね。
うーん、ちょっとダルいかも。授業なんてちゃんと受けられないし、当てられた時に危うく変な発言をする所だった。危ない危ない。
一眠りしようと私は、誰にも言わずに屋上へ来た。普段屋上に来る人は少ないし、滅多に先生にも見付からない。午後の授業はあと一時間だけど、寝ちゃおう。
そして、私は青空の下で眠りについた。
目が覚めると、日が暮れていた。オレンジ色に染まる空がとても綺麗だ、じゃなくて!思っていたより、かなり眠ってしまったらしい。
早く帰らないと!校舎、まだ開いてるよね?
下の階へ降りようとして扉に手をかける。ドアノブを捻ってみると。
……あれ?開かない。どうやら、内側から鍵を閉められたみたい‥‥。
「わー!帰れないよーっ!!」
力が抜けてぺたんとしゃがみ込む。心細さに泣きたくなったけど、ぐっと我慢した。泣いていても仕方ない。でも、これからどうしよう。いつになったらここから出られるんだろう。
「シルフぅ…」
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