クレロと一緒に
「あ、起きたか。朝飯作っておいたぞ」
「まぁな。俺の料理はシェフ顔負けだからな」
「こんなにいらない？ ……あぁそうか。お前は朝にそんな食べないもんな」
「無理して食わなくていいって。俺が調子に乗って作りすぎちまったんだからさ」
「……なんだ、その‥‥ありがとな」
「あぁ。今から食うよ」
「‥‥‥‥‥‥」
「いや、旨そうに食うなぁと思って」
「いーじゃん。そういう顔が見れるなら、料理を毎日作っても悪くない」
「そーだな。俺と一緒に住んだら毎日フルコースが食えるぜ」
「──って、な、何をっっ」
「い、いや別にふ、深い意味はないからなっ！」
「っだワリィ！ 布巾持ってくっから!!」
「服にかからなかったか？ ‥‥ったく、何やってんだ俺」
「お前のせいじゃねぇよ。動揺した俺が悪い」
「まー……、お互い様だ」
「もうちょっとしたら町へ出かけるぞ」
「お前の服、ちょっと汚れてるから服を買いに」
「そんな訳にはいかねぇ。それは俺が許さない」
「さ、早く食って行こうぜ。今日はお前と楽しい一日にしたい」
クレロと一緒に
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