恋の模様はカラフル水玉模様


恋に恋をする。
まさに自分のことを言うんだと思う。

恋をするのが楽しくて、いつも恋をする時に酔っている。片思いの時が一番楽しいと思うのは、あたしだけなのかな?
自称・恋する乙女。そう言われても、おかしくない。


「あー…祐吾くん今日もカッコイイ…!」

「あれ、前は神谷くんって言ってなかったっけ」

「何か、卓斗くんは他の学校に年下の彼女がいるらしーの。だから辞めた」

「辞めたって……。そんなに切り替え速く恋なんて出来るもんなの」


呆れながら友達が言う。何を隠そう、あたしは惚れっぽい。そして、熱しやすく冷めやすい。その時はこの人が好き!って思っても、次の日はそうでもなかったり。

この学校に来て初めて好きになった人は、池下先生。禁断の恋!ってのにかなーり燃えていた時期だったかも。けど、池下先生は彼女がいるっぽくて…。

その次は桂くん。サッカー部の姿がちょーかっこ良くて好きになったんだけど、桜坂さんって子に告白したって聞いて…。

って、あれ?あたし、彼女がいる男の人ばかり好きになってる?見る目ないのかなー…。いや、見る目があるから他の女の人に取られちゃうんだよね!


「よし!そうと決めたら全速前進ーっ……」

「仲西!ちょーっとノート貸してくんね?」

「また?てか、他の人はいないワケ?」


思った矢先、仲西さんといちゃつき始める祐吾くん。これはまさか…フラグ?フラグなの!?やっぱりあたし、見る目ないのかな!?

その場でがくっとひざまずく。そっと背中をぽんぽんと友達が慰めてくれた。今はその同情、とても嬉しいですわ…!!

恋愛とは、常に闘いなり!
あたし、負けません!!




20110602