なくなって世界は救われた
西暦XXXX年にどうやら地球が滅亡するそうだ。
これは人類の危機だ!
そう思った科学者や各国の首脳たちは早急に地球外への脱出計画を立てた。
それが全人類には秘密だ。何故かと言われれば、助ける気がないから。
誰かが言った。
今や70億人に増えた人類の完全地球外脱出は無理。ならばこの事は公表しなければ良いのでは?そうすれば彼らは少しも怯えず苦しまずに死ぬ事が出来る。
ああ、そうだ。そうしよう。
地球外脱出は秘密裏に行われとある優れた科学者や政治家やスポーツ選手、発明家等の優良とされた遺伝子をロケットに積み込み地球外脱出を成功させた。
それからどこで過ごしたかと言えば100万光年先にあった地球とほぼ同じ環境の惑星に永住した。

1人の科学者がいた。その科学者は地球外脱出した人間の1人である。彼の仕事は地球を光学望遠鏡で観察すること。地球が滅亡するエックスデーが今か今かと待っているのだ。ここ数十年待っているのだか中々その機会は訪れない。最早、見る価値もないのではないか。そう思うが仕事はするしかない。
その科学者がそう思ってる頃地球で人々は至って普通に暮らしていた。
とある若者の言葉だ。
「なぁ、知ってるか。地球が滅亡すると思った偉いヤツらが地球外に逃げたらしいぜ」
「それ昨日のテレビでみた!」
地球は至って普通だった。戦争も無くなり、環境問題も人口の問題も無くなった。問題が一つもないと言えば嘘だが目立った問題はない。地球は至って普通だった。



11/05/09


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