白にて、破滅希望者。


君は世界が無くなればいいと思ったことはないかい?僕はあるよ。しょっちゅうだ。もう毎日毎日、世界を壊せ、って頭の中で響くんだ。もうどうしようもない。それを望んでいるからまぁいいんだけどね。
さて、世界を壊すにはどうすればいいと思う?
核ミサイルでも打つ?殺戮でもする?
どっちでもいいと思うんだ。だけどもっと根本的な事を考えて。もっと効率的に考えて。
流れを変えるのはどうだろう。なんの流れかって?
人の流れもしくは歴史の流れさ。
僕の言っている“世界”とはね“人”なんだ。だから人がいなかったもしくは存在しなかったことにすれば僕の中では世界を“破壊”したことになるんだ。
幸い僕にはそれをするだけの力がある!これで世界を破壊するんだ!!
どうやって破壊したか確かめるか、だって?
そんなの知らないね。だってアウストラロピテクスの存在をなかったことにすれば僕達は存在しなくなるじゃないか。


「彼はいつもこうなんだ。」
真っ白な部屋を出て彼の話を聞いていた青年は呟いた。



11/04/26




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