掃き溜め | ナノ
迅はすきっていわない

普段は隣でへらへら笑ってたり黙って見つめてきたり話しかけてきたりぼんち揚げ食ったりしてる迅なのだが、たまに突然衝動的にか驚かしてくることがある。
たとえば、俺を縛ったり目隠ししたり監禁したりする。なんとも忙しい奴だ。

今日もそれだ。いつそのスイッチが入るのかわからんから困るけど、最近は慣れてきたので大人しく対応できている。社会に出て生き残るのは順応力があるやつだけだってばっちゃが言ってた。

「ごめん。本当に、ごめん。」
「んーいいって。痛くねえし?」

後ろ手に縛られるなんて体験はそうそう出来ないよななんて呑気に考えている俺も悪いのかもしれん。
最近慣れてきてしまった俺が、最初の頃みたいに戸惑ったりビビったりしなくなったからか、迅はまた新しい方法で俺を脅かしてくるようになった。

「…名前。」
「あっ!待った待った!こら迅くん!?」

さっと屈んで俺の肩口に顔を寄せた迅に嫌な予感。
…殴る蹴る、よりはよっぽどいいんだけど、

「い、ってえぇ!待った、待った待った迅!それはアカンわー!噛むのはダメだわー!脅かすならもっとソフトにお願い!これは怪我しちゃう!ドッキリでも怪我させちゃダメって出川も言ってるでしょ!?ポリスメンに見つかったら迅くん豚箱いきよ?!せめて舐めるくらいにして!」
「…舐めるのはいいんだ。」
「おう、ビビって鳥肌立つ思う。」
「名前のそういうとこムカつくよね。」


迅悠一のスーパーヤンデレタイムを華麗に回避し収束まで持っていく感じのギャグとかほしい。



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