掃き溜め | ナノ
迅と遠回り

あいつにゃきっと、隠し事なんてできないんだろうけど、それでも開き直って胸張ってそれを言う度胸は、あいにく持ち合わせてないのである。

どこで何を間違ったか、俺は大切な友人を性的な目で見ている。それも男だ。
それだけでもう俺は頭を抱えているというのに、相手はあの迅悠一。おれはもうしぬしかない。

それは本当にまずい、でも俺は数少ない気のおけない友人と気まずくなるのは耐えられない。
どうにかあいつと会わないようにと考えた結果、今月の俺のシフトはおっそろしいくらい詰め込まれていた。ボーダーがブラック企業と囁かれてもおかしくないんじゃないか。
休みいりませんとは言ったけどこれはひどすぎる。だって睡眠時間ないよコレ。
おれはもうしぬかもしれない。


苦労性でわりと鋭くて、ああこれ関わるとめんどくさいだろうなって思っても世話を焼くおせっかいくんと、その彼がつぶれないように気をかけてあげる迅の話。

実力派エリートの確信的犯行は「迅はいいやつだなあ」から「迅あいしてる」まで好感度を上げた。
あとは正直になってくれるまでを待つだけなんだけどこれがなかなかうまくいかないっていう。


20150829

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