及川
灰羽に続いて第2話。
ピンポーン
「はあいどちらさ、ま。」
「お、髪の毛ストレート。」
バタン
「え、及川?どした?」
「そんなわけないありえない名前ちゃんがここにいるわけないだってだって今日の俺とのデート断って名前ちゃんはサークル仲間とスノボに、」
「それがさー車出す奴がインフルかかって中止になったんだよなー。」
「…れんらく、してよ。」
「、怒った?」
「別に、」
「あー…ごめん。取り敢えず中入れてくれると嬉しい。」
「来るってわかってたら、ちゃんと髪の毛もセットしてたのに。」
「…おう。」
「デートの予定も、たてたのに。」
「おう。」
「、すんごい、寂しかったのに。」
「及川。」
髪がセットされていないせいか、いつもより幼く見える及川が扉から顔を出した。
拗ねたように唇を尖らせていたので、今日は目一杯に甘やかしてやろうと思う。
20150206
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