CLAP THANKS
れんあいゆうぎ01
「カカシ先生、勝負だってば!」
任務報告を済ませアカデミーを後にしたオレを待ちぶせしていたらしいナルト。
「…ねぇナルト。その荷物、なに?」
ナルトの背中には大きな荷物。勝負、ってのはどうせ修行を見ろって事だろう。だけどその荷物はなんなのか。嫌な予感しか、しない。
「あぁ、コレ?コレはオレの武器だってば!」
「………武器?」
何が入っているのかはわからないがオレはそんな大きな武器とやらを使ったナルトの修行に付き合わなければならないのだろうか?嫌だな、正直めんどくさい。
「そうだってば!で、勝負してくれんの?」
「いやいや、まずその勝負って何なのよ。どうせ修行でしょ?」
いつもなら素直に修行してくれって頼むくせに、やたらと勝負と連呼するナルトに本格的に嫌な予感がする。
「修行じゃないってば。これは木の葉一の業師、はたけカカシと火影になる男、うずまきナルトの未来をかけた男と男の勝負だってばよ!」
仁王立ちしながら人差し指をビシっとオレに向けるナルトに、嫌な予感程当たるって本当なんだな、と泣きたくなった。
「…勝負って何すればいいの?」
「勝負してくれるってば!?」
「まだそうとは言ってないよ。とりあえずその男と男の勝負≠ニやらの内容を教えてよ。」
こればかりはわかったよなんて二つ返事しちゃいけない気がする。
「内容、だってば?」
「そ。一体どんな勝負?」
このあとオレはそう聞いてしまった事を酷く後悔することとなる。