※ベポ視点




アイアイ!ハートの海賊団船員のベポだよ!おれがいるこの海賊団のキャプテンはトラファルガー・ローっていって、それはそれはスゴい人なんだ。まだルーキーだけど、懸賞金2億ベリー!簡単に懸かる額じゃないよ、これって本当にスゴい事。おれはそんなキャプテンを尊敬してる。あと、ペンギンとかキャスケットとか仲間はみんないい奴!後輩のジャンバール中々見所のある奴だ。それと唯一の女であるナマエも優しくて……あ、そうだ!今日みんなに話したいのは他でもない、ナマエのことなんだ。詳しくいうとキャプテンのことかもしれない。

ナマエは最近入ってきた。女だったから、みんな異常に喜んでたなぁ…。ペンギンとか特に。なんでもキャプテンが気に入ったからだとか。この船ではよくあることだ。入ってきて間もないけど、みんなナマエのことが大好き!優しくて気が利いて船員たちのことを家族みたいに考えてる。もちろんおれもナマエのこと大好き!前なんかみんなに内緒でお手製クッキーくれたもんね、えっへっへ!

そんなみんなに好かれてるナマエだけど、最近キャプテンのナマエに対する態度がおかしい。どこがどうおかしいのかって言ったら難しいけど……。…あ!そういえば今朝こんなことがあったよ!


うちの船ではみんな一斉に食堂でごはんを食べる。その時いつもキャプテンはナマエの隣に座るんだ。誰かが座るとスゴく怖い顔するから、みんな怖がって座れないんだ。本当は座りたいんだよ!
それでいつも通りに食べてたら、ナマエの声がした。


「ローさん」

「あ?」


見てみたらナマエがキャプテンにスゴく顔を近づけていた。効果音で表すならまさに“ずいっ”。何するかと思ったらキャプテンの唇に触って何かを取った。


「ほら、フレーク。かけらでしたが付いてましたよ」


そう言ってニコッ笑って、そのフレークを食べた。その瞬間。


「―――!」


キャプテンが真っ赤になった。
ついでに固まった。


キャプテンが赤面するなんてスゴく珍しいから、ちょっと感動して近くにいたキャスケットとペンギンに「珍しいね!」って話しかけたけど、2人は一生懸命笑いを堪えていた。スゴく頑張ってた。でもその理由が分かんなくて頭を抱えていたら、斜め後ろのジャンバールが「…ベタだな」と呆れた様に呟いていた。ベタってどういう意味だろう?もっと分かんなくなった。2人の笑いが収まらなくなっている目の前には、動かないキャプテンに必死に話し掛けるナマエがいた。キャプテンが動く気配はまったくない。

ほらね、なんかキャプテンおかしいでしょ?





ときめきしてみたけれど



「キャプテンキャプテン!今朝はどうしてあんなに赤くなったの?なんで固まってたの?ナマエが他に何かしたの?」

「……。ベポ、その話はもうするな。忘れろ、もう絶対してくるな」

「すいません……」






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110130







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