かち、カチ、……カチッ


時計の音が鮮明に聞こえるほど、今俺がいる部屋の中は静かで。
ちょっと眠くなってきたかな、なんて思ってたら携帯の着信音に眠気を取り除かれる。


誕生日おめでとう、イエー。
去年はお互い色々と忙しかったけど、今年も充実した年になることを願うよ。
今年も宜しく。

             神谷



携帯を開けば、相手は想像通り神谷さんで。
あれ、今日って……。


「……年ひとつ増えちゃった」


5月4日。俺の誕生日。


「やっぱり、神谷さんが一番なんだ」


不意に笑みが溢れる。
携帯の画面を見つめれば、淡々と紡がれた文字。
でもそこから、とてつもなく暖かいものを感じた。


――会いたい、な。


そのあとも他の友人や同業者から誕生日のお祝いメールが届く。
それにも目もくれず、俺はある1人の番号を履歴から探り出す。

そして、発信ボタンを押した。



ただ、ただ、
(会いたくなったんだ)



小野くん誕生日おめでとう!
短くて乱雑で申し訳ない^P^
愛は込もってry


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