この世には何故、バレンタインなどと言うイベントがあるのだろう。
2月14日。日付から見ても、誰もが何の日かわかる。
毎年恒例の、あれの日だ。
「おはようございもーす!」
某ラジオ収録の控え室。早めに着いた俺は置いてあったゲーム雑誌を読んでいた。
すると部屋の扉が勢いよく開く。
勿論勝手に開くワケがなく、開けた本人、もとい小野くんはにこにこと上機嫌だ。
「おはようございます、神谷さん」
「……おはよ」
俺を見つけた途端、上機嫌な顔の周りに花が見えた気がした。
心なしか、犬耳と尻尾が……。
「神谷さん、今日って何の日でしたっけ?」
相変わらず話しを振るのが下手過ぎるよ、全く。
白々し過ぎる小野くんの質問に内心頭を抱える。
だがそんなこと気にするでもなく、当の本人は何かを期待するような顔でこちらを見ていた。
「……なに」
「いやいや、なにじゃなくてさ」
「言っとくけど、ないからね」
時が止まった気がした。
と言うのは、俺より小野くんの方だと思う。
だけど確かに、小野くんのにやにや顔は一瞬にして凍りついた。
「……」
「……」
カチカチと時計の針が鳴る音がよく聞こえる。
手元のコーヒーを一口含んだ。
「なんで!?」
「っ、!」
バンッと机を叩いて立ち上がる小野くんに驚いて思わずコーヒーを吐き出しそうになった。
「いきなりなんだよ!」
「だって普通くれるでしょ!? 今日はバレンタインですよ!?」
「俺は貰う側だ!」
ぎゃいぎゃいとふたりの叫び声がする。
うん、今日も平和だ。
ハッピーバレンタイン?
(楽しみにしてたのに……)
(板チョコでも食ってろ)
バレンタインonkmでした。
なんか何も考えずボタン押してたら物凄く雑な文になりますたすんまそん。
らぶらぶだけどチョコはあげないとかなんなの。
ちなみに最後のは諏訪さんですよ。