怖がりな勇者/善逸


今日は善逸との共同任務だ


鎹烏によると、女性が毎晩消えているとのこと


「えー…怖い…行きたくないよぉ…」


『でも行かないと!』


「んー…みのりちゃんがそこまでいうなら…」


なんとか善逸を説得し、現地へ









ー夜、現地にて


「うう…暗いし怖いしやだよぉ…」


『ほら、善逸くん、頑張って!』


「う、うん…」


そこへ、鬼が現れた


「へえ、女の鬼狩りかあ…そんなの、俺の餌でしかねぇんだけどなぁ…」 


鬼が舌なめずりをする


どうしたものかと思っていると、善逸くんが叫んだ


「…そ、そんなのさせないからな!!」


そう叫ぶと私の腕を引き必死で逃げ出す


『善逸くん?!あいつ!退治しないと!!』


「分かってる!!わかってるけどオレじゃダメなんだって!」


善逸くんは泣きながら先頭を走る


でも私は知っている


彼は覚醒したら強いと言うことを


「逃げんじゃねぇ!!」


『あっ』


相手の血鬼術で、私は鬼に捕らわれてしまう


『善逸くん!逃げて!』


「…っ!そんなの…」


なにかを呟く善逸くん


「そんなのできるわけないだろー!!」


そう叫ぶと遂に緊張の糸が切れたのか倒れる


鬼はニヤニヤしているが私はそれが覚醒の合図だと知っている


「…」

 
ゆらりと立ち上がる善逸くん


構えをとる


「…雷の呼吸、一の形。霹靂一閃」


「は…?ぎゃぁぁぁぁぁ!?」


それで相手を始末してしまった


「はっ!!あれ!?死んでるぅぅ!?なんで!?なんで!?あっ!みのりちゃん!今助けるからね!!」


『…ふふ、うん!』


その後、善逸くんによって、私は助け出されました







怖がりな勇者

(自分の手柄を手柄と思ってない、控えめな勇者です)


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