鬼狩りと鬼の恋/累


鬼殺隊のとして、那田蜘蛛山に任務に向かうことになった


『…なんだか不気味だな…』


山に入ると、蜘蛛がかさかさと動く音や刺激臭が時々匂ってきたりして、どう考えても異常だった


私は気を引き締め山を進んでいく


それを見ていた影があるとも知らずに


「…へぇ、鬼狩りかぁ。…でもあの子、おもしろそうだなぁ…」










山を進んで行くと、同期が何故か襲ってきた


『ちょっと!?私は鬼じゃないよ!?』


「わかってる!!何かに操られてるんだ…!」


『何かに…!?』


私は同期の攻撃を避けつつ、この状況の解決の糸口を探す


すると…


「ねえ。君、困ってるんでしょ?」


『へ…?』


私が攻撃を受けつつ声の方角を見ると、空に鬼が浮いていた


『鬼…!?』


こんな状況じゃ勝てない…!


「大丈夫、攻撃したりしないから。…ねえ。僕の言うことを聞くなら、助けてあげるけど」


『は!?…あなた鬼でしょ?!鬼狩りである私に何いってんの?!』


思わず突っ込んでしまう


「君が面白そうだからだよ。それ以外に理由なんてない。…ねえ、この交換条件飲む気はない?」


『私はこの山の鬼を狩るためにきたの!それはあなたも例外じゃない!』


「…ふふ、そんな強気なところもいいなぁ…」


鬼はなにやら微笑む


「いいよ、助けてあげる」


鬼がくいっと指を動かすと、同期は帰らぬ人となった


『そんな…!』


「そんなやつどうでもいいでしょ?僕がいるんだからさぁ…」


鬼が降りて来て目の前に来る


私は数歩後ずさる


「そんなに怯えないでよ。大丈夫だからさ」


また距離を詰める鬼


「…僕の名前は累。君は?」


『…みのり』


「ふふ、そういう律儀なところもいいなぁ」


累は笑った


この後、累に引かれていくのは、また別の話









鬼狩りと鬼の恋

(その始まり)


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